2023_J2_第6節・・サスガに城福浩・・後半への「イメージング修正」が秀逸だった・・さて、大いなる目標へ突き進む、城福浩ヴェルディ・・このまま進化・深化ベクトルを、波に乗せられるか・・(ヴェルディvs熊本、3-0)

そうだよ・・

サッカーってさ、究極の「相対ボールゲーム」でもあるんだよ・・

ゲームを観ながら、そんな原則コンセプトに、思いを馳せていた。

その前半・・

16分に、城福浩ヴェルディが先制ゴールをブチ込むまでは、完璧に、彼らが、ゲームを支配していた。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。

でも・・

その先制ゴールの後からは、風向きが、完璧に向かい風になってしまうんだ。

そう、今度は熊本が、イニシアチブを握りつづけ、攻め上がっていったんだよ。

大木武が率いるロアッソ熊本。

彼らが魅せる、人とボールの動きは、軽快で、スマートそのもの。

もちろん、そこでのイニシアチブの絶対ベースは、ボール奪取プロセス(守備)だよ。

積極的に、前からプレスをブチかましてボールを奪い返しながら・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、とにかく、素早く、スムーズに、人とボールを動かして、背後スベースを攻略しようとするんだ。

良いネ~~・・

とはいっても、そんなゲーム展開を観ながら、私は、不満タラタラだった。

そう、城福浩ヴェルディが、熊本にイニシアチブを握られ過ぎ・・だってね。

イニシアチブ・・

その絶対ベースは、もちろん、ボール奪取プロセス(守備)の内実にあり。

より積極的に前からプレスを仕掛ける方が、自然と、イニシアチブを握るゲーム展開になるわけだからね。

そして相手は、徐々に、様子見(待ち!?)の姿勢が強くなっていく。

そんなジリ貧の展開でイニシアチブを奪い返す方法は、ホントに、一つしかない。

それは、相手の勢いに輪をかけた、「前からプレスのダイナミズム」をブチかましていくコト。

それが、うまくはまれば、今度は、相手が、次のボールの動きに対して、様子見(待ち)の姿勢に陥っていく。

そう、ヘネス・ヴァイスヴァイラーも言っていたように、「相手を勘違いさせる・・」っちゅうわけだ。

そんな、ゲームの「流れのメカニズム」を感じながら・・

やっぱりサッカーの絶対ベースは、究極の「心理ゲーム」なんだよ・・なんてね。

でも、後半・・

サスガに城福浩だよね。

しっかりと、「イメージ」を修正し、前半のような変な様子見(待ち)ではなく、しっかり、次、その次の相手パスレシーバーを意識してボール奪取プロセス(守備)に入るようになったんだ。

もちろん、一点を追いかけるロアッソ熊本の方が、前への心理ダイナミズムは、少しだけ上回っているように見えてはいたけれど・・

でも彼らは、実際には、ほとんど、決定的なスペースを攻略するようなシチュエーションを創り挙げられなかったよね。

まあ、一度だけ、ショート&ショートの素早いパスから、サイドの決定的スペースから、決定的なゴール機会を創りだしはしたけれど・・

とにかく・・

前半と後半の、実質的ゲーム展開のコノテーション(言外に含蓄する意味!)における、とても微妙な「差異」が、ものすごく興味深かった。

そう、サッカーは、究極の「意志のボールゲーム」なんだよ。

その「意識と意志とイメージング」のポテンシャルによって、ゲーム展開で、まったく違ったモノになっていく。

まあ、面白いよね・・

さてこれで、城福浩ヴェルディは、トップグループの仲間入りを果たした。

いまの彼らが魅せつづけている・・

ボール奪取プロセス(守備)での、ハードワークとリスクチャレンジ機会を、自ら「探しまくる!!」ってな、主体性プレーだったら、「大いなる目標」は、どんどん手に届くところまで引き寄せられる。

そう、他力本願じゃなく、あくまでも、テメー等で、引き寄せ、勝ち取るんだよ。

ガンバレ~、城福浩ヴェルディ~~っ!!