2024_J1_ (変則)第13節・・この勝利で、マリノスが、美しい質実剛健サッカーに復活してくれることを願います・・また、内容的には、リーグ随一のミヒャエル広島 サンフレッチェにも、頑張ってもらいたい・・(マリノスvsサンフレッチェ、3-2)

いったい、どうしちゃったんだろ~・・

このところの、マリノスの体たらく。

特に、18節のゼルビア戦の内容が、ヒド過ぎた。

ボール奪取プロセス(守備)で、完璧に、ゼルビアの後塵を拝しつづけたんだ。

そんなだから、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、ボールがないところでのアクションの量と質がアップするはずがない。

ACLでは、ものすごい「粘り腰」で決勝まで、駒を進めた。

粘り腰・・

それは、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)が素晴らしかったということ。

だからこそ、相手にイニシアチブを握られながらも、チャンスを見計らい、人数をかけて最終勝負をブチかましていけた。

そんな、最高の「意識と意志」をみなぎらせるマリノスを、わたしは、日本サッカーのアイデンティティとまで、評した。

アイデンティティ・・

わたしは、それを、「誇りのリソース」って、定義する。

そんな、日本サッカーのアイデンティティが、ACL決勝で、悔しい敗北を喫してしまうんだ。

たしかに、直後の、レイソルとのリーグ戦は、内容でも結果でも、明白に相手を上回った。

そこでわたしは・・

・・マリノスは、ACLでのギリギリ勝負で、何か大切なモノを体感し、それを発展させている・・

・・なんて、感じていたんだよ。

でも、そのレイソル戦以降は、まさに鳴かず飛ばず。

特に、第18節、ゼルビアとのリーグ戦は、前述したような、体たらくサッカーだったんだ。

それは、ボール奪取プロセス(守備)でのハードワークの内実が、いい加減なレベルに成り下がっていたからに他ならない。

相手は、「あの」超絶の徹底(戦術)サッカー、ゼルビアだからネ・・

マリノスの、あの「いい加減」なプレー姿勢では、簡単に「やられてしまう」のも道理。

そして、徐々に、攻守にわたって、選手の「足」がピタリと止まっちゃうんだ。

わたしは、そのゲーム(マリノス対ゼルビア)を観ながら、ものすごく落胆させられたモノさ。

そして、この試合でも・・

前半2分に、サンフレッチェ加藤陸次樹に、決定的スペースに入り込まれ、先制ゴールを流し込まれてしまった。

このマリノスの体たらく状態は、いったい、どこまでいっちゃうんだろう・・

そして、その後も、攻守ハードワークで、サンフレッチェに凌駕されつづける、マリノス。

もう、観るのを止めようかとさえ、思ったモノさ。

でも・・

そう、徐々に、マリノスのサッカーが、エネルギッシュな活気を帯びていくんだよ。

そのキッカケは、たぶん・・

中盤のリーダーシップを握ったトライアングル(喜田拓也、天野純、渡辺皓太)がブチかます、守備ハードワークが、かみ合いはじめたコトだと思う。

ボール奪取プロセス(守備)でのチェイス&チェック(寄せ)のコンビネーションが、うまくリンクし始めたんだよ。

そんなだから・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に「も」、勢いが乗っていくのも、道理だった。

勢い・・

もちろん、ボールがないところでのアクションの量と質・・。

そう、3人目、4人目のフリーランニング。

そうこうしているうちに・・

サンフレッチェ中盤の要人、満田誠がレッドカードを受けるってなアクシデントが起きてしまう。

そうなったら、もちろん、マリノスが牛耳る「イニシアチブ」にも、俄然、勢いが乗っていくのも当然の成りゆきだった。

そして、何度かの、ゴール機会。

もしかしたら、調子を取り戻したマリノスが、このままの「流れ」で、決勝ゴールまでブチ込んじゃう!?

ところが・・

そんなイメージが支配しはじめた後半32分。

コトが、起きてしまう。

そう、ボールをもった大橋祐紀が、1人、2人と、マリノス守備をかわして、マリノスゴールに迫ったんだよ。

それは、まさに、あれよあれよってな感じだった。

そして、あろう事か、そのまま、大橋祐紀が、勝ち越しゴールまでブチ込んじゃうんだ。

一人足りないサンフレッチェが、だよ。

それは、ゲーム&勝負の展開テンデンシー(傾向)からすれば、まさに「唐突の極み」みたいなゴールではあった。

残り15分で、そんな「ドラマ」が待ち構えているなんて・・

でも、ドラマは、それで終わりではなかった。

でも・・

アンデルソン・ロペスとヤン・マテウスが、「ダイレクト」でブチ込んだ、同点&決勝スーパーゴールについては、お恥ずかしながら、もう語るパワーが、残されていないんだよ。

とにかく、わたしは・・

この劇的な勝利で、マリノスが、以前のベストフォーム(物理的・心理・精神的な状態)を取り戻してくれることを願って止まない。

そう、ミヒャエル広島サンフレッチェにしても、マリノス、アントラーズ、ヴィッセル、ガンバ、サンフレッチェ、セレッソ、そしてレッズといった・・

美しい質実剛健サッカーを標榜するチームに頑張ってもらわなければ、「あの変な」サッカーが、リーグのランキングを支配しちゃうじゃないですか。

それって、やっぱり、あってはいけないことだし、そこには、プロサッカーの衰退のキッカケになってしまう危険が潜んでいるって思うのさ。

とにかく、変な、「寄せ・命」とか「タテへの仕掛け・命」ってなサッカーを、何としても、止めなきゃいけない。

何としても・・ね。

フ~~ッ・・