2024_アジアカップ(9)・・退場ドラマのあとのゲーム展開コンテンツに、興味をそそられた・・(イランvsシリア 1-1, PK=5-3 )

このゲームもまた、とてもドラマチックな内容へと、成長していった。

そのドラマの中から・・

やっぱり、イランの1人が退場になった後のゲーム展開をピックしましょうか。

もちろん・・

全体的には、イランの実力が、シリアを上回る。

「個」でも、組織(人とボールの動きとそのリズム!?)でも・・

そして何度か、実力どおりに(!?)ゴール機会まで創りだしたイランだったけれど・・

あっと・・

そのゴール機会のベースだけれど、それは、やっぱり、人とボールの動きだった。

そう、シンプルなワンツーとか、ボールの動きで、シリア守備を「揺動」させるコトで創りだした「完璧フリーな味方への「必殺スルーパス」など・・ね。

でも、ゴール機会の創造プロセス自体は、森保一ジャパンのレベルには至っていなかった。

それが、正直なインプレッションではありました。

実は、わたしは・・

イランについて、もう少し「ハイレベルな動き」というイメージは、もっていたんだよ。

だから、イランのサッカーを観ながら、「結局は、足許パスばかりだな~・・」なんていう、どちらかといったら、ネガティブなモノが残った。

そして、退場劇・・

そのコトで、イランが、一人足りなくなった。

でも、わたしは・・

一人だけ足りなくなったとはいっても、「イランが、イニシアチブは握りつづけるんだろうな~」、なんて思っていたんだよ。

でも実際は、イニシアチブが、どんどん、シリアに傾いていったんだ。

そんなゲーム展開を観ながら、こんなコトを思っていた。

・・やっぱり、不確実なサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」なんだな~・・。

要は、イラン選手たちが、「自分たちが一人足りない・・」っていう心理プレッシャーから、より慎重にアクションするようになったということだね。

でも、一人足りないからといって・・

そう、数学のような「ロジック」を、グラウンド上に現出させられるはずがない。

不確実なサッカーじゃ、「1+1」が、2にも、10にも、また逆に、マイナスにもなっちゃうんだ。

そうなんだよ・・

一人足りなくなったチームが、相手ディフェンス組織を、意図して、バランスを崩させたり、スペースを空けさせたり・・

そんな、戦術的な「ポジティブ現象」をグランド上で体現させられるのは、まさに例外的なスーパーチームなんだ。

まあ、「その後のイラン」が・・

まったくといっていいほど、シリアに、決定的スペースを攻略「させなかった」という事実については、「さすが」としか言いようがないけれど・・ね。

さて、これで、なか二日で、「事実上の決勝戦」が繰り広げられるコトになった。

日本vsイラン・・

いまから楽しみで仕方ありません。