2025_J1_(変則)第23節・・両チームの「勝ち点3」は、まさに首の皮一枚で、どちらに転んでもおかしくないってなギリギリの勝負が繰り広げられた・・(レッズvsアビスパ、0-0)

前にも、「J」の全体的なチカラの差が、大きく縮まってきているってなコトを書いた。

もちろん、アビスパ監督の金明輝が、とても良い仕事をしているコトの証左なんだけれど・・

それにしても、まさに互角のせめぎ合いだった。

せめぎ合い・・

もちろん、局面デュエルの内実ファクターのこと。

また、「そこ」に至るまでに両チームが魅せつづけた、攻守の勝負プレーについても、たしかに互角っていう表現が、ふさわしい。

それが、互いに創りだした「ゴール機会の内実」で、まさに互角だったという事実を反映する、心理的なバックボーンだった。

アビスパについては、第24節の、サンガ戦でも、強いチョウ・キジェ京都に、一歩も引かず、互角のサッカーを魅せたっけね。

もちろん、アビスパの基本的な「仕掛けイメージング」は・・

なるべく、ミッドフィールドの高い位置で前からプレスを仕掛け、そこでボールを奪い返してショートカウンターをブチかます・・ってなコトなんだろうけれど・・

でも彼らは・・

自軍の深いトコロまで攻め込まれても、そこからの反撃では、立派な組み立て(人とボールの動き)をベースに、効果的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を魅せていた。

どうなんだろうね~・・

たしかに、個のポテンシャルでは、レッズに、「一日の長あり」とは思うけれど・・

それでも彼らは、その「武器」を、うまく使い切れていないという印象も残る。

要は、いくら組織的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)が、スムーズにいったとしても・・

最終勝負シーンで、変に安全パスを回しちゃったり、ドリブル勝負のチャンスなのに、横パスを出したり、「なか」へドリブルで逃げちゃったり(危険なタテ勝負の回避!?)。

自らリスクを冒して仕掛けていこうとする「勝負師マインド」に欠けているって感じるんだよ。

「失敗」することを、極端に嫌がっている!?

そんなんじゃ、決して勝利の美酒には、ありつけない。

もっと、もっと、積極的&攻撃的な、リスクチャレンジ(意識と意志の爆発!)がなきゃ、レッズのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の危険度は、これ以上アップしないって感じる。

だから・・

そう、この試合でもそうだったけれど、相手ディフェンスが「余裕をもって」受け止められるわけだ。

たしかに、レッズは、何度も、クリアな決定機を創りだした。

安居海渡のスーパー・ロング弾、松尾佑介のダイレクトシュートやドリブルからのミドル弾、セットプレー崩れでボールを拾った安居海渡から、長沼洋一の決定的ヘッドが生まれたシーン等など。

でも逆に、アビスパも・・

レッズのミスから、GK西川周作と「1対1」になるシーンを創りだしたり、安藤智哉のオーバーラップからのクロスに、これまたアビスパの右サイドバック、湯澤聖人がゴール前に飛び込んでいくなど、しっかりとゴール機会は創りだした。

特に・・

湯澤聖人のチャンスシーンでは、二人の最終ラインディフェンダーがかかわったという事実は、注目に値するんだよ。

それもまた、金明輝のウデが、しっかりとグラウンド上の勝負に反映された最終勝負だったんだ。

あっと・・

その金明輝が、「信じられない」ってな感じで地団駄を踏んだ、重見柾斗の「ダイレクト・ミドル弾」もあったっけね。

フムフム・・

というわけで、この試合では・・

両チームの「勝ち点3」は、まさに首の皮一枚で、どちらに転んでもおかしくないってなギリギリの勝負が繰り広げられたんだよ。

勝負としては、とても面白く、最後の最後まで手に汗にぎっていた筆者だったのであ~る。