2025_J1_第10節・・このゲームは、レッズの、今シーズンにおけるベストマッチだった・・さて、ここからだ・・(ゼルビアvsレッズ、0-2)
町田ゼルビア・・
普通の、主流であるべき(!)良いサッカーへと、イメチェンしている。
まあたしかに、あれほど「良い選手」を補強したのだから、当たり前の進化&深化っちゅうコトか。
そうなんだよ・・
チカラのある選手たちだから、彼らを「納得」させるためにも、これまでのような「変な徹底サッカー」を、やらせるわけにゃ、いかないということサ。
ということで、今シーズンのゼルビアは・・
忠実で堅く、激しいボール奪取プロセス(守備)は、そのままに・・
次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での内実が、ものすごくアップしたと感じているんだ。
もちろん・・
オ・セフンの「高さ」を活かしたロングボール&こぼれ球ピック(拾いまくる!)、といった、最終勝負イメージングは、そのままに(まあケースバイケースという程度になっている!?)・・
それにプラスして・・
軽快なリズムで(!)人とボールを動かしながら、しっかりとスペースを突いていくような、組み立て&仕掛けイメージングが、チーム内でシンクロしはじめているって感じる。
まあ、たしかに、ダゾン解説の水沼貴史が、何度も語っていたように・・
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションという視点では、不満も残るけれどサ。
とにかく、攻撃の「質」がアップしていることで・・
たしかにスペースは、ある程度は効果的に使えるようになっている(ある程度フリーなボールホルダーの創出ね!)。
とはいっても、そこからの最終勝負では、まだ四苦八苦しているんだよ。
前述した、「ダイレクトパス」が少ないというコトで・・
レッズのボール奪取プロセス(守備)が、とても楽になっていると感じるよね。
そのコトについて、ダゾンのゲスト解説、柿谷曜一朗が、こんなコトを言っていた。
・・ダイレクトパスがあれば、レッズ守備も、タイミングを外され、置き去りにされたしまう・・
・・でも、ゼルビア選手たちは、ほとんどが、「まず」しっかりとトラップしようとしている・・
・・だからレッズ守備は、余裕をもって、次のボール奪取プロセス(守備)を狙える・・
そう、その通り。
要は・・
ボール奪取プロセス(守備)に入っているチームは、相手のパスを予測し(最後の半歩というファクターね)、そのパスレシーバーを狙うんだよ(インターセプトやアタック!)。
でも、相手が、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを駆使してきたら、狙いを定めた(!)インターセプトやアタックが、難しくなるっちゅうわけさ。
あっと、イメチェンの町田ゼルビア・・
この試合でも、先発した、相馬勇紀と西村拓真が、もう、抜群のパフォーマンスを発揮した。
もちろん、ワントップの、オ・セフンとの、(トライアングル!?)イメージング・シンクロという意味も含めてネ。
たしかに、その「最前線トライアングル」への信頼をベースで、チャンスの流れに絡んでくる、後方プレイヤーも増えたよね。
たぶん・・
ゼルビアのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、「人数をかけた組織コンビネーション」が、大きく進展したっちゅうコトなんだろうね。
あっと、浦和レッズ・・
まず、何といっても、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、うまく回っていたという視点から入ろうか。
その最たるモノが、浦和レッズの「追加ゴール」シーン・・
そこで、決定的な役割を果たしたのが、渡邊凌磨による、ダイレクトパス(まあ、フリックとも言えるけれどネ)だった。
その顛末・・
例によっての、西川周作先生からの、ズバッってな感じの、正確なタテパス・・
それ受けた渡邊凌磨が、一発のダイレクトパス(フリック)で、松尾佑介を、決定的なタテのスペースへ、「送り出した」んだ。
そう、そのシーンでの渡邊凌磨は、個の勝負で抜群のチカラを秘める松尾佑介を、タテへ「送り出した」とするのが正しい理解だと思う。
そこからは、(渡邊凌磨が期待したように!!)もう、松尾佑介の独壇場だった。
ところで・・
そう、このゲームで最前線コンビを組んだ、松尾佑介と渡邊凌磨。
とにかく、攻守にわたって、素晴らしい組織プレー(ハードワーク)を披露した。
なかでも・・
最前線からのチェイス&チェック(寄せ)によって、レッズのボール奪取プロセス(守備)を大きく活性化した貢献度は、ハンパない成果だった。
そう、最前線からのチェイス&チェック(寄せ)が、抜群の実効レベルを魅せつづけたんだ。
その、最前線からのチェイス&チェック(寄せ)・・
わたしは、これまで何度もコラムで言及したように(!)、「それこそ」が、チーム戦術的な「穴」になっているって感じていたんだよ。
ということで、このゲームでの浦和レッズ・・
彼らは、やっと、本当にやっと・・
秘めたる「優れた個のチカラ」が、チームとしてうまく機能しはじめている(個のチカラのシナジー≒相乗効果)と、感じさせてくれた。
前節コラムでは、「レッズは、闘う意志を、極限まで高揚させなきゃ・・」なんて、書いた。
それは、言うまでもなく、ボール奪取プロセス(守備)での、最前線からのチェイス&チェック(寄せ)の勢いをアップさせ、「それ」を、本物の「シナジー」へと、つなげていくコトを意味する。
その視点で、わたしは、このゲームは、レッズの、今シーズンにおけるベストマッチだったとするコトに、躊躇しない。
さて、ここからだ・・