2024_J1_(変則)第16節・・ゲーム内容からすれば、鳥栖が、順当に、勝ち点3をゲットしたという評価がフェアかもね・・(マリノスvs鳥栖、0-1)

じ~っと、ゲームの推移を、見つめていました。

そう、後半残り15分、20分あたりからの、1点リードされているマリノスの攻勢。

そして、「虎の子」を守り切ろうとする、鳥栖。

それにしても、完璧カウンターから、その「虎の子」を叩き込んだ鳥栖は、素晴らしかった。

そこでのキープレイヤーは、何といっても、マルセロ・ヒアン。

並外れたキープ力、広い視野、そして、正確なラストパスが、冴えわたる。

どれをとっても、一流だった。

もちろん、その、マルセロ・ヒアンからの、正確な「サイドチェンジ・ラスト・パス」を、超、冷静に、ダイレクトで、マリノスゴール左隅に「流し込んだ横山歩夢も、ハンパなかった。

それは、後半9分の出来事だった。

ということで、そこからのマリノスは、もう攻めるしかなくなったわけだ。

でも、そんな状況に陥ったマリノスだったけれど・・

最初は、前半のサッカー同様に、どうもうまく、人とボールの動きが、「有機的に連動」していかなかった。

それは、たぶん・・

マリノスの、スリートップ(エウベル、アンデルソン・ロベス、ヤン・マテウス)が、あまりにも強力だからかもしれない・・

私は、そう感じていたんだよ。

そのスリートップがブチかます、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)は、たしかに、レベルを超えている。

だから、他のチームメイトに・・

そんな強力スリートップに、「頼る」傾向が、出てきてしまうのも、無理ないのかもしれない。

特に、両ウィングがボールをもって、勝負ドリブルに入ったら・・

周りのチームメイトは、その「勝負プレー」を、サポートするけれど、どうも、うまく、3人目、4人目の決定的パスレシーバーになる・・とまでは、いかないんだ。

彼らの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、特に最終勝負ゾーンにおいて、そんなイメージングに、引っ張られ過ぎている!?

わたしは、マリノスの、そんなイメージングの傾向を、感じていたんだよ。

もちろん・・

そう、このスリートップの仕掛けが「ツボ」にはまったら、誰にも止められない。

でも、最初から、ボール奪取プロセス(守備)での協力作業をイメージングしていたら・・

相互の協力で、より効果的に、彼らの勝負取りプルを、うまく潰せるようになる。

そこには・・

そんな、攻守イメージングの「深いせめぎ合い」が、あったんだ。

そして、マリノスの人とボールの動きが「活性化」しはじめた、残り15分、20分という時間帯。

マリノスは、徐々に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の危険度を、アップさせていく。

とはいっても・・

そう、鳥栖のボール奪取プロセス(守備)の忠実度、そして粘り腰は、どんどんチカラを増していったことも確かな事実だった。

彼らは、最終勝負ゾーンでは、決して、フリーな「パスレシーバー」を創りださせなかったんだ。

忠実&クリエイティブなマーキングとカバーリングが、冴えわたる。

でも、マリノス側から、彼らのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を観察した場合・・

うまく決定的スペースへ「入り込めそう」にもかかわらず・・

マリノス・ボールホルダーの仕掛けイメージングが、「そこへの勝負パス」を描き切れていないという現実も、見えてくる。

そんなだから、結局マリノスは・・

鳥栖ディフェンダーが、簡単に「読み切れる」ようなタイミングでしか、勝負のタテパスやスルーパスを送り込めないんだ。

相手の守備ブロックを、パニックに陥れられるスルーパスは、やっぱり・・

そう、ディフェンスの「イメージング」が追いつかないようなタイミングとコースの、スルーバスやクロスボールに限られるんだよ。

その「タイミングやコース取り」は、一朝一夕に、身に付くものじゃない。

味方が「走り込みそうな状況」で、すでに、スルーパスを、その決定的スペースへ送り込んでしまうような、必殺のスルーパス・・ね。

もちろん、優れたチームは、そんな「スペースパス」を、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを駆使しながら、ブチかましちゃうっちゅうわけだ。

そう、EUROで光り輝くサッカーを魅せているドイツやスペイン、フランスやオランダなど・・ね。

でも、スリートップによる「個の勝負プレー」が、素晴らしく危険なマリノスでは・・

そんな、相手の予測を超越するような、人とボールの動き(組織サッカー)を、進化&深化させるのは、難しいかもね。

よほど・・

そう、プロコーチが、そんな組織的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、強力に、意識させない限りは・・ね。

ということで、このゲームは、鳥栖が、順当に、勝ち点3をゲットしたという評価がフェアだと感じている筆者なのでした。