2023_J1_第34節・・素晴らしく、美しく、魅力的(積極的&攻撃的)なサッカーを魅せたミハイロ札幌コンサドーレだったけれど・・そうだな〜、まだ「勝負」という視点じゃ、課題が残っているっちゅうコトか・・(コンサドーレvsレッズ、0-2)

あらら~・・

このゲームのタイムアップ後、すぐに、レッズと「三位の座」を争うサンフレッチェの最終戦に、ダゾンのチャンネルを切り替えた。

そう、アビスパ対サンフレッチェ。

そのとき(94分)は、「まだ」ドローだった。

ロスタイムも残り1分(まあ結局は、ロスタイムは5分じゃなく、10分カウントになった!)・・

そして、その直後・・

サンフレッチェのコーナーキック崩れの状況から送り込まれたクロスボールを、荒木隼人が、ヘッドで、うまく流し込むというシーンを目撃させられたっちゅうワケだ。

それが決勝ゴールになった。

ということで、結局、ミヒャエル広島サンフレッチェが、昨シーズンにつづけて三位の栄冠を獲得した。

あっと、コンサドーレ対レッズ・・

たしかにミハイロは、二つのゴールを奪われ、悔しい敗戦を喫してしまったけれど・・

彼らの、いつものような(!!)、素晴らしい「意識と意志パワー」が込められた、攻守にわたる、抜群の「主体性プレー」が、活き活きと花咲いていた

そのサッカーは、まさに称賛に値する。

わたしは・・

ミハイロ札幌コンサドーレが展開するサッカーこそが、さまざまなコノテーション(言外に含蓄する意味)を内包する、日本が目指すべきベクトルを示唆しているって思っている。

それこそが、選手たちをして、もっとも大きなモティベーションでもあるわけだ。

あっと・・

もちろん、マリノス、フロンターレ、ヴィッセル、サンフレッチェ、レッズといった面々が志向するサッカーも、そのベクトル上にあるよね、言うまでもないけれど。

とはいっても・・

そう、ミハイロがイメージするサッカーが、いかに「美しく、魅力的なのか・・」というディスカッションとは別に、そこに、「勝負」という視点が加わらなければならないと思っている。

まあ、ここで、大仰なディスカッションを展開しようとは思わないけれど・・

要は、ボール奪取プロセス(守備)と、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)のバランスね。

人数を掛け、とても美しく、魅力的な「人とボールの動き」をベースに、とても効果的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を展開するミハイロ。

でも、課題としては・・

そう、その流れを「絶対ベース」として、次には、もっと、もっと、ボール奪取プロセス(守備)を充実させなきゃいけないと思うわけさ。

そう、「あの」イビツァ・オシムが、日本サッカー界に誇示したようにね。

あっと、その意味で・・

たしかに、ミハイロ札幌コンサドーレは、充実したステップを踏んでいる。

それでも、更なる進化&深化が、求められる・・というニュアンスが言いたかった。

とても難しいんだよ・・

美しさと、勝負強さを併存させるコトは・・

だから、サッカーの進化&深化のプロセスでは、変な、「勝つことだけをターゲットにする戦術サッカー」が、大手を振って、存在感を発揮してしまうフェーズだってある。

わたしは、1970年代から、いままで、ドイツサッカーと、深く、関わっている。

そのなかで、「勝つことだけ・・」ってな戦術サッカーだって、何度も、体感した。

でも、そんな流れは・・

常に、サッカーの進化&深化を「追求するグッドウィル」によって、ブレーキが掛けられるんだ。

そう、そこにゃ・・

理想イメージをもって、そんな「変なベクトルの戦術サッカー」をやろうとする連中を、厳しく糾弾する、強烈な影響力をもったオピニオンリーダーが、いるものなんだ。

1990年代、わたしは、そんな、ドイツサッカー界全体を巻き込むような、激しい「コンフロンテーション」を体感し、その「闘いの現場」も体感させてもらった。

わたしにとって、ものすごく価値のある経験だった。

まあ、いまの日本じゃ、そんな、「変に偏った戦術サッカー」がハバを利かせるコトはないとは、思うけれど・・さ。

あっと最後に・・

「現場」について、言いたかったコトは・・

戦術的な「原則メカニズム」に対する、「主体的な理解プロセス」をスタートラインに・・

グラウンド上での「具体的なプレーイメージング」は、原則的なチーム戦術をベースに、選手それぞれが、「主体的に」探しつづけなければならない・・ということ。

ということで・・

お互い、積極的&攻撃的なサッカーを目指して頑張りましょう。