2023_J1_第7節・・強烈な「意識と意志パワー」をブチかまし合った両チーム・・それは、それで感動はあったけれど・・でも、やっぱり、リスクチャレンジ姿勢が、足りないとも感じていた・・(レイソルvsアントラーズ、1-0)
レビュー
このゲームの印象だけれど・・
このところの「J」が魅せつづける、強烈な「意識と意志」を象徴する勝負マッチだった!?
下位チームの対戦であるにもかかわらず・・ね。
要は・・
一人の例外もなく、全員が、攻守ハードワークとリスクチャレンジを、主体的に「探しまくる」ってなプレー姿勢を徹底できていたって感じたんだよ。
ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。
とにかく、まず、選手たちが魅せつづけた、強烈な意識と意志ベースの「主体性プレー」は、見応え十分だったというコトが、言いたかった。
それって・・
「J」のサッカー内容が、少なくとも、モティベーション(意志レベル!)という視点で、高次平準化しているコトの証だったということか!?
先ほどコラムをアップした、「グランパス対レッズ」でも、そうだったけれど・・
とにかく、グラウンド上の全員が、まったくサボることなく、最後の最後まで、走りつづけ、闘いつづけていたんだよ。
同じサッカー人として、彼らに対して、称賛と感謝の拍手をおくるしかありません。
とはいっても・・
たしかに、エキサイティングな「フルパワー主体性アクション」を積み重ねていた両チームだったけれど・・
でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、どうも、うまく機能していなかったのかもしれないという印象も、残ったんだ。
そこが、先ほどアップしたコラムと、チト、違うところだったかも・・。
そんな後味だったからこそ・・
細谷真大が「流し込んだ」決勝ゴールでの、決定的スペースを攻略するシーンが、強烈に、目に焼き付いたんだ。
細谷真大が魅せた、相手マーカーを翻弄する「待ち」の素振りと、爆発的なスピードアップ。
そして、マテウス・サヴィオからのスルーパスを、確実に決め切った、シュート&ゴールシーン。
そこでは、「勝負はボールがないところで決まる・・」という、サッカーの普遍的コンセプトにスポットライトが当たり、光り輝いたモノさ。
そして、だからこそ・・
そう、スペース攻略という視点で、ゲーム全体をとおした、両チームのプレー内容に、すこし納得がいかなかったんだ。
特に、一点を追い、イニシアチブを握りつづけたアントラーズのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に対しては・・ね。
たしかに、ネルシーニョ柏レイソルが、忠実&ダイナミックに繰り出しつづけた、効果的なボール奪取プロセス(守備)は称賛に値する。
それでも、わたしの眼には・・
アントラーズが、決定的スペース攻略へのチャレンジに、心理の深いトコロで、二の足を踏んでいたって映ったんだ。
そう、「失敗やミスをしたくない・・」ってな心理ね。
だから私は・・
・・もっと、ボールがないところでの決定的フリーランニングを・・
・・もっと、最前線のチームメイトを、決定的スペースへ「走り込ませる」ような、チャレンジ・スルーパスを・・
・・ってなフラストレーションを抱えながら、観戦していたんだよ。
まあ、とはいっても・・
たしかに、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、リスクチャレンジの内実という視点じゃ、不満だったけれど・・
それでも、両チームが、強烈な「意識と意志パワー」を放散する、ギリギリの闘いを魅せつづけたコトは確かな事実だからね。
そこには、観る者を感動させる「何か」があったと「も」感じていたんだよ。