2023_J1_ 第4節・・イニシアチブが結果につながらないなど、チーム力の「差」が、どんどん縮まっている「Jリーグ」・・マチェイ浦和レッズは、これからも、こんな 厳しい勝負マッチを、主体的に闘っていかなきゃいけない・・(ヴィッセルvsレッズ、0-1)

このゲームで採りあげるポイントは、やっぱり、両センターバックかな・・

そう、マチェイ浦和レッズの、アレクサンダー・ショルツと、マリウス・ホイブラーテン。

高さはもちろんのこと、足許でも、強い、強い。

また、忠実マーキングやカバーリングでも、無類の「実効レベル」を魅せる。

ダゾン解説の、水沼貴史も言っていたけれど・・

とにかく、主体的に、仕事を探しつづけるプレー姿勢が、もう抜群。

水沼貴史は、レッズのセットプレーから戻るとき、ホイブラーテンが、しっかりと、相手のボールの動きを確認しながら走っていた・・って言っていた。

そう、まさに、その通り。

ボール奪取プロセス(守備)では、何といっても、イメージング能力(次の展開を読むチカラ!?)こそが、問われるんだ。

その実効レベルが高ければ、水沼貴史が言っていたように、次、次、その次の展開を、しっかりと「イメージング」できるんだよ。

まあ、水沼貴史は、「真面目だな〜〜」なんていう表現を使っていたけれど・・さ。

そう・・ね、マリウス・ホイブラーテンは、「真面目」に(積極的&攻撃的)に、「仕事」を探しつづけているっちゅうコトなんだろうね。

仕事 = ハードワーク・・ね。

あっと・・

このゲームについちゃ、やっぱり・・

後半、ガンガン仕掛けてくるヴィッセルの、スペース攻略プロセス(攻撃)を、抑えつづけた、マチェイ浦和レッズのボール奪取プロセス(守備)の、効果的な内実を採りあげざるを得ない。

まあ、たしかに、大迫勇也のミドルシュート、汰木康也のドリブル突破、またCKやショートカウンターからのピンチとか、何度かは、危ないシーンはあったけれど・・

でも、全体的には、しっかりと守り切った・・って、高く評価できる。

そこでは・・

最前線プレイヤーたちのチェイス&チェック(寄せ)を絶対ベースに、周りのチームメイトたちが、一人の例外なく、次、その次の「勝負」をイメージしつづけていたコトも大きい。

だからこそ、ヴィッセルは、うまく(組織的に!)スペースを突いていけなかった。

また、数少ない、スペースを攻略されたピンチシーンでも・・

そう、そこからのクロスやラストパスを、ことごとく、前述の、マチェイ浦和レッズのセンターバックコンビが、はね返しちゃうっちゅうわけだ。

このセンターバックコンビの、抜群の充実パフォーマンス。

わたしは、「それ」が生み出す、チーム全体への「自信と確信」こそが、この二人が創りだす「価値」の、隠れた本質だと思っているのサ。

そう、だからこそ、周りのチームメイトも、しっかりと、ボール奪取プロセス(守備)での「仕事」を、積極的&攻撃的に探しつづけられる。

そして、だからこそ、ボール奪取プロセス(守備)において、もっとも重要なファクターである、連動性(協力プレスへの集散)のレベルも、アップさせられる。

あっと、ゲーム全体の、マチェイ浦和レッズの評価だけれど・・

わたしは、前半におけるサッカー内容こそが、マチェイ浦和レッズの全体フォームが「昇り龍」の基調にあるコトの証だったと感じていた。

前述した、とてもアクティブで効果的なボール奪取プロセス(守備)を絶対ベースに・・

次の、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、人とボールの動きを加速させるなかで、それがあるからこその「個の勝負」も、スムーズで、効果的にブチかましていけた。

決勝ゴールのシーン・・

マリウス・ホイブラーテンからの、一発ロングフィード。

それを、うまくフリーになった大久保智明が、「次」を正確にイメージして、ヘッドで落とすんだよ。

その、親切なバックパスを、押し上げていた伊藤敦樹が、ダイレクトでブチ込むんだ。

このゲームでの大久保智明は、ドリブル突破だけじゃなく、イレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションでも、何度も、美しいチャンスを創りだしたよね。

あっと、先制&決勝ゴール・・

大事なポイントは、このシュートを決めたのが、ボランチの伊藤敦樹だったという事実。

皆さんもご覧になった通り、マチェイ浦和レッズでは、選手たちが、まさに縦横無尽にポジションチェンジを繰り広げる。

もちろん・・

選手たちが「共有している」ポジショニングバランスが、うまく機能している。

選手たちの話し合いのなかで「練られてきた」コンビネーション・・

だからこそ、その「実効レベル」は、主体的であるからこそ、ホンモノだ。

その、主体的なコンビネーションイメージ・・

例えば、サイドバックとサイドハーフのタテのポジションチェンジとか・・

例えば、ハーフ(2列目)とボランチのタテのポジションチェンジとか・・

そんな、「仕掛けの変化」は、もちろん、次のボール奪取プロセス(守備)での相互信頼がなければ、決して、うまく機能しない。

そう、その相互信頼があるからこそ、チームのなかで(具体的には・・選手たちのあいだで!)、しっかりとコミュニケーションが執れているっちゅうわけだ。

そりゃ、そうだ・・

いくら上手くても、才能があっても、サボるヤツは、決して信頼されないから・・ね。

そして「それ」こそが・・

マチェイ浦和レッズが、負けていたときに指摘した、「光明」の本質的なファクターだった。

たしかに、まだまだ、チーム全体での「攻守イメージング」が、最高にシェアされていない(シンクロしていない!?)ってな感覚は、残っているけれど・・

それでも、選手たちの、攻守にわたる、積極的&攻撃的な「主体性プレー」の内実を観れば、このチームは、これから、本格的に良くなっていくって、確信できるんだよ。

さて、次の相手は、「あの強い」フロンターレを、内容と結果で上回ったアルビレックス新潟。

ビックリするくらい、チームとしてまとまっているアルビレックス。

どんな、ホーム勝負マッチになるのか・・

いまから、楽しみで仕方ありません。