2024_J1_第27節・・コンサドーレは、この試合でも、イージーな(印象が残る!!)失点を喰らった・・でもこの試合では、しっかりとリカバーした・・そのコトにこそ、この勝負マッチでの重要な意義が秘められていた・・(コンサドーレvs鳥栖、5-3)
レビュー
さて、「これ」で、このゲームの「構図」は決まったな・・
そう、ミハイロ札幌コンサドーレが、前半の16分までに、3ゴールもブチ込んじゃったんだ。
わたしは、そんな経緯を観ながら・・
「そこから」の、コンサドーレ選手たちの、「意識と意志ポテンシャル」をベースにした、主体性プレーの内実をテーマに、ゲームを追いかけようと思っていたんだ。
そこでは、こんなコトにも思いをめぐらせた。
・・コンサドーレ選手たちの危機感は、やっぱり、限界レベルに達している・・
そりゃ、そうだ。
大きなポイント差で、単独最下位に沈んでいるわけだから・・
わたしは、いつも書いているように・・
コンサドーレの場合は、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)ではなく、ボール奪取プロセス(守備)に課題があるって思っている。
それについては、前節コラムを、ご参照あれ。
そう、もっとも大事なゴール前での、マーキング&カバーリング、そして最終勝負(局面デュエル)が、甘いんだよ。
ご存じのように、わたしは、そこでの、もっとも重要なファクターを、「最後の半歩というファクター」なんて表現することにしている。
それは、主に・・
これもよく使うフレーズだけれど、次の相手の仕掛けを「予想」する(読む)というコトも含めた、最終勝負に対する「イメージング」を意味する。
前節では、それが、微妙にパッシブ(受け身)になっているという「課題」を、書いたわけだ。
だから、危機的状況なのに、イージーに、フリーな相手を創ってしまい、案の定「そこ」でやられてしまうシーンが目立ってしまっていた。
また、相手の仕掛けを受けるとき・・
フリーなパスレシーバーだけじゃなく、そこへのパスを阻止するアクションにも、課題が山積。
前節コラムじゃ、それに対する不満を、書いたわけだ。
でも、このゲームでは、前半16分までに、大きな「余裕」を獲得したことで・・
様々な意味を内包する、「意識と意志ポテンシャル!」が「落ち着き過ぎて」しまうような「3-0」というリードを奪ってからの展開を・・
「主体性プレー姿勢」をテーマに、観察しようと思ったわけだ。
そして、その後は、かなり満足しながら、観戦をつづけるコトが出来ていたんだ。
三点のリードだからね・・
鳥栖は、なりふり構わずに攻め上がってくる。
でも、ミハイロ札幌コンサドーレは・・
決して、押し込まれることなく、イニシアチブを握り直しながら、しっかりと、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を魅せつづけ、何度も、ゴール機会まで創りだすんだ。
そんな「立派」なミハイロ札幌コンサドーレに、「よしっ・・強さが戻ってきた」なんて感じたモノさ。
でも・・
そう、後半・・
最初の追いかけゴールは、「大外」にいた福田晃斗が、まったくフリーでシュートを決めた。
その3分後には、久保藤次郎にヘディングで競り負け、「1点差」に詰め寄られるゴールを決められてしまう。
この二つの失点に対する評価は、前節コラムで書いたモノとは、少しニュアンスは違う。
それでも、その二つのゴールを、あまりにも「イージー」に奪われてしまったという印象は残る。
そして・・
そう、その「印象」こそが、大問題なんだ。
たぶん選手たちは、ここまでのリーグ戦で、そんな、イージーな失点による敗勢といった「ネガティブな印象」を、積み重ねてきたに違いない。
その「イージーな敗戦」という、とてもネガティブな「印象」が、問題の核心なんだ。
そして・・
そんな「ネガティブ印象」が、深層心理にあるために・・
一度、変な失点をしてしまうと、それまでの良いサッカーが、急に、底が抜けたように、ガタガタになってしまう。
これまでは、そんなコトの繰り返しだった・・というイメージがあるんだ。
でも、このゲームでは・・
そんな「ネガティブ印象」が、彼らのイメージのなかで「増幅」されることはなかった。
ホントに、よかった・・
彼らは、その失点の後も、しっかりと、積極的&攻撃的にボールを奪い返しにいき、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)にも、果敢にチャレンジしていったんだ。
そして、結果までも、掴み取った。
粘りに粘った(勇気ある)闘いをブチかますなかで、奪い取った、勝ち点3・・
その意義は、ものすごく大きい・・と、思う。
願わくば・・
今日の勝負マッチで、勝ちとった自信と確信レベルを、もっともっと、進化&深化させて欲しい。
でも・・
そう、「あの」新戦力、バカヨコとか、ジョルディ・サンチェスは、使い物にならないよ。
まあ、ジョルディ・サンチェスは、少なくとも、「闘う意志」は魅せていたけれど・・
バカヨコは、背が高い「だけ」の選手ってなイメージしか残らなかった。
とにかく、ボールがないところでの「意志」が、まったく見えない。
この選手を、ミハイロの「サッカーコンセプト」で有効活用できるとは、ホント、まったく思えない。
ここから、ミハイロ札幌コンサドーレにとっての「ホンモノの勝負」がつづく。
だからこそ、チームの「モラル」をブチ壊すような、「変なコト」は、やってはいけない。
とにかく・・
ガンバレ~、ミハイロ札幌コンサドーレ~~ッ!!!