2023_WM女子・・それにしても残念・・その一言しかないね・・(なでしこvsスウェーデン、1-2)・・(2023年8月11日、金曜日)
・・平均身長で、スウェーデンは10センチほど、日本の女子を上回っている・・
・・その絶対アドバンテージを、駆使しない手はないと思うのですが?・・
ナデシコが世界チャンピオンに輝いた、女子W杯2011年大会。
ナデシコは、準決勝で、強豪のスウェーデンと対峙した。
その前日スウェーデン会見で、冒頭のような質問を、スウェーデン監督に、投げた。
そこで、彼が、チト「ムッ」とした表情で・・
・・我々は、パスゲームであるサッカーの王道で、日本女子と対峙する・・
・・と、わたしの質問をはねつけたモノでした。
でも・・
そう、「当時」のスウェーデンは、組織力で、澤穂希ナデシコに、抗うことができなかった。
そして、人とボールの動きに翻弄され、「3-1」のナデシコ勝利となったのです。
そして、その12年後の準々決勝でわたしは・・
そのゲームの前半を観ながら、「時の流れ」を感じさせられたっちゅうワケさ。
フィジカルで絶対優位に立つスウェーデンが、攻守にわたって、あれ程の「組織サッカー」を魅せたら、いくら素晴らしいサッカーを展開している池田太ナデシコといっても、やっぱり難しい。
とにかく私は、スウェーデンが、この10年間で、大きく伸びたっちゅう事実を体感させられたっちゅうワケさ。
そこで、やっぱり、見つめ直さなきゃいけない絶対事実がある。
そう、サッカーが、ホンモノの組織パスゲームだっちゅう事実ね。
だからこそ、当時の澤穂希ナデシコが、世界女子サッカーに与えたポジティブ影響は、歴史のなかでもっと高く評価されるべきだと思うわけさ。
そう・・
1970年代のトータルフットボール(リヌス・ミケルス)や、選手たちの「主体性」をとことん発展させようと奮闘したヘネス・ヴァイスヴァイラーが為した、サッカーの歴史への貢献もふくめてね。
そして今年の女子W杯。
そこで池田太ナデシコは、フィジカルと戦術プレーが高い次元でバランスした「世界」と対峙しなきゃいけなくなった。
まあ、2011年以降のW杯やオリンピックも、そうだったわけだけれど、技術、フィジカルで優れたフットボールネーションが、戦術的にも大きく伸びつづけたわけだよ。
だからナデシコは、常に難しい勝負を強いられた。
もちろん、ここまでの池田太ナデシコは、サッカー内容で、素晴らしい存在感を発揮しつづけたわけだけれど・・さ。
それでも、高い「個の能力」が、「組織」として進化しつづける「世界」の実力レベルは、高まりつづけているっちゅう事実は、重い。
そう、スペインにしても、フランスにしても、サッカー内容は、進化しつづけているんだよ。
じゃ、これからからも、日本との「差」が広がっていくだけなのか・・??
いやいや、そうじゃない。
皆さんもご覧になったように、後半の池田太ナデシコは、とても立派な、美しい質実剛健サッカーを魅せたじゃないか。
その絶対ベースは、言うまでもなく、ボール奪取プロセス(守備)。
前半のスウェーデンは、もちまえのフィジカルを、全力で、「前からプレス」にぶつけた。
それも、互いのボール奪取プロセス(守備)イメージが、(次、その次のボール奪取に!)とても効果的にシンクロしつづけるような、高度なイメージングを魅せつけながら・・ね。
サスガに、世界ランキング3位だな、これは、歯が立たないかも、なんて悲観的なイメージに包まれていた筆者だったのです。
そして、自問自答。
・・このまま、世界とナデシコの差が広がりつづけてしまうのか??・・
いや、そんなコトは、まったくない。
後半のゲーム内容を観ながら、そう体感させてもらったんだよ。
そこでは・・
ボール奪取プロセス(守備)での、勢い(意識と意志パワー)が最大限に発揮されたんだ。
そしてゲームを支配しながら、1点差まで詰め寄っただけじゃなく・・
PKとセットプレーから、二度もバーを叩くシュートをブチかまし、最後は、素晴らしいコンビネーションから、追いかけゴールまでもぎ取った。
わたしは、彼女たちが魅せた、ボール奪取プロセス(守備)での、協力した「寄せ」の内実アップを観ながら・・
・・そうそう、その前への「勢い」を持続させられたからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、ボールがないところでの「人の動き」の量と質もアップしたんだ・・
・・だからこそ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの内実だって、どんどん創造的にアップしていくんだよ・・
微妙なディスカッションだけれど・・
そこにゃ、前半のナデシコが、あれだけ、スウェーデンの前への勢いに押されつづけ、まったくイニシアチブを握り返せなかったという事実がある。
そんなときこそ、リーダーシップがモノを言うんだ。
そう、「あんなジリ貧の状況」じゃ、もう、それに輪を掛ける「勢い」で、ボール奪取プロセス(守備)での「寄せ」を、協力して(!!)ブチかまさなきゃいけないんだよ。
そう、後半のようにね。
だからこそ、リーダーシップ。
とにかく・・
内容的にも、とても惜しいゲームを落とし、帰国することになった池田太ナデシコ。
池田太は、まだ代表監督をつづけるというコトだし、このゲームで学習した内容を、次、その次に、効果的に活かしてくれるコトを、節に願います。
時差ボケで、もうこれ以上キーボードに迎えなくなったという体たらくの筆者でした。