2023_J1_第19節・・レッズのボール奪取プロセス(守備)が、本当の意味で「安定」するまでには紆余曲折があった・・でも勝って良かった・・(鳥栖vsレッズ、1-2)
さすがに、レッズのボール奪取プロセス(守備)は、強い。
でも、その「安定ディフェンス」に至るまでには、紆余曲折があった。
その「流れ」が良くなったキッカケは、やっぱり、選手交代だったと思う。
そこで交替したのは、前線の二人。
そして、一点を追う鳥栖のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の流れが、明らかに、勢いを失っていったんだ。
その勢いの減退だけれど・・
そのバックボーンは、レッズの、最前線からのチェイス&チェック(寄せ)が、より忠実でダイナミックになったことだった。
そのことで、後方チームメイトたちが、より積極的&攻撃的に「イメージング」を組み立てられるようになったんだ。
前線で、しっかりと「追って」くれれば、次、その次を、しっかりと狙うイメージングを、「より明確に」アタマに描けるんだよ。
逆に、その最前線からのチェイス&チェック(寄せ)が、お座なりだったら・・
もちろん、後方チームメイトたちのイメージング内容と「寄せ」のアクションに、迷いが生じてしまい、足が止まり気味になってしまう。
その選手交代までの鳥栖は(特に前半は!)、かなり自由に、人とボールを動かしつづけ、何度も、スペースを攻略していたよね。
そんなゲーム展開は、もちろん、レッズ守備陣のマインド(意識と意志)を落ち込ませる。
もしかしたら、そのことで彼らは、心理的な悪魔のサイクルへ誘われてしまうかもしれない。
そう、心理的な「バタフライ効果」・・ね。
不確実なファクターが満載のサッカーは、もう何度も書いているように、ホンモノの「心理ゲーム」なんだよ。
不確実だからこそ、次、その次の、攻守プレーは、「自ら、主体的に!!」考え、勇気をもって決断して実行しなきゃ、決して良いプレーなどできないわけだ。
そして・・
だからこそ、サッカーが、ホンモノの「組織スポーツ」だって言えるのさ。
もちろん、相互信頼ベースの「組織力」ね。
あっと・・
この心理ゲームというファクターは、もちろん、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、とても重要な意味をもってくる。
後方から前線への攻撃参加。
そこで、前線の動きが「ニブ」ければ、後方プレイヤーたちの、バックアップに対する「意識と意志パワー」だって高揚するはずがない。
逆に、前線が、タテパスを「呼び込む」ために、しっかりと動き、そして、「そこ」で、しっかりとボールをキープできれば(信頼があれば!?)、後方からのバックアップも(それに対する意識と意志パワーも!!)、倍増する。
サッカーチームは、そんな、有機的、心理的な「相互信頼ベース」で、成り立っているのさ。
イチバンいけないのは、意識と意志が「希薄」な、ハードワークを「サボる」ヤツなんだ。
もちろん、そいつが、ディエゴ・マラドーナやメッシといった、世紀の「超」天才だったら、誰だって、ウムを言わずに「奉仕」するでしょ。
でも・・
あっ、しつこいか・・
皆さんは、わたしの言いたいことは、お分かりいただいていると思うから・・
最後に・・
ダゾン試合後インタビューで、岩尾憲が、こんな素敵なコメントをしていた。
・・自分から交替を進言した・・
・・普段から、厳しいライバル競争をやっている仲間だから、もう、誰が出てきても、同じレベルのパフォーマンスができるはず・・
その言葉のバックボーン哲学には、(彼のスーパー決勝ゴールも含めて!!)敬意を表するし、自らの「状態」を自覚して交替を進言する態度は、立派以外の何ものでもない。
でも・・
そう、いまのレッズでは、まだまだ、「誰が出てきても・・」ってなレベルには至っていないと思うよ。
だからこそ、チームの重心であるダブルボランチ(岩尾憲と伊藤敦樹)には、なるべく、最後まで、チームの「重心」としてグラウンド上に居続けて欲しいわけだ。
まあ、これからも、今日のような厳しい自然条件がつづくだろうから・・
岩尾憲が言うように・・
誰が出ても、攻守ハードワークを、限界まで、主体的に(!!)探しまくるってな強烈マインドを(覚悟を)もって、日々、精進して欲しいね。
それにしても、ものすごく素早く、効果的な「攻守の切り替え」も含めた、スーパーなセンターバックコンビと両サイドバックの「闘う意志の高さ」には、いつものように、目を見張らされた。