2023_天皇杯・・関西大学選手たちの、最後の最後までダウンさせなかった、意識と意志パワーに、乾杯っ!!・・(レッズvs関西大学、延長の末、1-0)
サッカーの要素には、大きく分けて、五つの領域がある。
フィジカル、テクニック・スキル、タクティックス、サイコロジカル、そして神様領域の「ツキ」。
たしかに、昔は、「日本リーグ」と大学チームが対戦したら・・
まず、何といっても、サイコロジカルで、やられちゃう。
萎縮し、持てるチカラを十分に表現できないんだよ。
そうなったら、悪影響は、テクニック・スキル、そしてタクティックス(イメージング基盤)に及ぶ。
そして、ゲームを支配されるなかで、どんどん、グラウンド上のネガティブ現象が、心のなかに、重くのしかかるんだ。
その後は、もう一方的ってな感じのゲーム展開に落ち込んじゃう・・
でも、時を経たいまは・・
時代の流れが、そんな「昔の状況」を、「思い出の域」に追いやっているっちゅうことか。
そのベースの一つが、国際化(情報化)の進展であるコトは言うまでもない。
特に、映像情報が、大事。
だから若い選手たちは、イメージトレーニングを、日々積み重ねられているというわけだ。
というわけで、実際のゲーム展開・・
立ち上がりは、まさに、関西大学の独壇場になった。
ボール奪取プロセス(守備)にしても、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)にしても。
・・これは大変なゲームになる・・
・・レッズは、ここで負けたら、いけない・・
・・とにかくレッズ選手たちは、できるかぎり早く、現実を見つめ、自分たちの心理セットを、組み直さなければ・・
そう、やっぱり、相手を「甘く見てしまう」というのも、状況的に、自然な流れっちゅうわけなのだ。
でも、時間の経過とともに・・
そう、レッズ選手たちも、徐々に、現実を「より正確」に理解し、自分たちの「意識と意志パワー」を増幅させていくんだ。
そして何度か、チャンスも創りだすまでに回復する。
それでも・・
関西大学のプレイヤーたちは、ものすごく効果的な「イメージトレーニング」を積んでいるんだろうね、ゲームの流れの「変化」にも、決してビビらず、「自分たちのサッカー」をブチかますんだ。
チト、ビックリさせられた。
このままだったら、レッズは、心理的な悪魔のサイクルに、取っ捕まってしまうんじゃネ~か??
そんなタイミングで、やっと、ホントにやっと、マチェイ・スコルジャが、決断するんだ。
そう、選手交代。
そして、そこからレッズが息を吹き返す。
もちろんボール奪取プロセス(守備)への、意識と意志パワーのアップね。
そして、やっとレッズが、自分たちのサッカーを繰り出せるようになっていった。
でも・・
そうなんだよ、自信あふれる関西大学の「突貫小僧」どもは、決して、攻守のダイナミズムをダウンさせず、ものすごい勢いでボールを奪い返し、必殺のカウンターなど、レッズ守備を脅かす。
監督の、前田雅文さんは、とても良い仕事をしているじゃないか。
同じサッカー仲間として、称賛と感謝の拍手をおくっていたよ。
さて・・
このゲームから、レッズ選手たちが、学べることは・・!?
決して、「まあ、こんなコトもあるさ」ってな感じで、単純に流して忘れるようであっちゃ、いけない。
わたしの師匠、ドイツの伝説的なレジェンドプロコーチ、ヘネス・ヴァイスヴァイラーが、私に、こんなコトを言った。
・・サッカーじゃ、何が起きる分からない・・
・・イチバンいけないのは、それが相手に失礼であるコトも含め、相手を甘く見ることなんだよ・・
・・それは、ものすごく危険な心理ヴィールスなんだ・・
・・一度、冒されたら、そこから立ち直るのは、至難のワザなんだよ・・
・・何せサッカーは、まさにホンモノの心理ゲームだし、究極の組織ボールゲームだからな・・
そんな言葉を思いだしながら・・
立派なサッカーを魅せた関西大学の選手たちが、レッズファンの元へ、挨拶に向かう、ちょっと感動的なシーンを、目に焼き付けていた。