2024_ 「J1」昇格プレーオフ・・「J1昇格」という、素晴らしい「成果」をつかみ取った、木山隆之ファジアーノに対し、同じサッカー人として、心からの称賛と 感謝の拍手をおくります・・(ファジアーノ岡山vsベガルタ、2-0 )

エネーチケー中継・・

試合後も、ずっと、テレビ画面に映し出される、ファジアーノの感動的なシーンを観つづけていた。

家族が参加した、喜び合うシーンも、よかった。

ドイツ人GKブローダーセンのお子さん、奥さんを交えたスリーショットも、素晴らしかった。

でも、そこでは・・

そう、惜しくも敗れた、森山佳郎ベガルタ、そして応援に岡山まで駆けつけたサポーターの皆さんに対する「さまざまな思い」もミックスしていたんだ。

また、読売サッカークラブ時代だけじゃなく、ドイツ人プロコーチ仲間の「ブンデスリーガでの盛衰」の体感も、呼び起こされていたよ。

そして、思った・・

やっぱり、サッカー(スポーツ)は、とても良いし、それは、社会的なポジティブ・エネルギーを放散するチカラがある。

あっと、敗れた森山佳郎ベガルタや、サポーターの皆さん・・

もちろん彼らは、同情なんてノーサンキューでしょ。

それでも、こんな「エモーショナルな激動」は、そうそう体感できるモノじゃない。

たぶん、後になってから、「そのホンモノの価値」を、反芻するでしょ。

あっ、スミマセン、導入部が長くなりすぎました。

それにしても・・

今年のプレーオフは、大変な「下克上ドラマ」になったよね。

なんといっても、準決勝で、上位2チームが、下位2チームに敗れてしまったんだから。

それでも、この決勝では、リーグの最終順位そのままの結果に落ち着いた。

その、準決勝での下克上ドラマだけれど・・

まあ、一発勝負ということもあったんだろうし(引き分けは、ホームゲームで戦える上位チームが勝ち抜け)・・

勝つしかなかった下位チームは、完全に「フッ切れた」心理で、勝負マッチに臨めたという背景もあったのかな。

そして迎えた、決勝・・

それは、ファジアーノ岡山vsベガルタ仙台という組み合わせになった。

会場は、もちろん、リーグ上位だった「ファジアーノ岡山」のホームスタジアム。

もちろんベガルタは、勝つしかないという条件で、ゲームに臨むことになった。

そしてゲームは、準決勝もそうだったけれど・・

勝つしかないチーム(ベガルタ)が、攻め込むという立ち上がりの展開になった。

さて~~・・

ファジアーノ岡山が、このままベガルタに主導権を握られつづけたら、まさに、心理的な悪魔のサイクルに捕まってしまうじゃないか・・

そんな心配がアタマをよぎったのだけれど・・

すぐに、サスガのプロコーチ、木山隆之が鍛えたチームだって、再認識させられたモノさ。

そう、ファジアーノが、徐々に、ペースを握りかえしていったんだよ。

そしてゲームが、例によっての、動的な均衡マッチへと「成長」していったわけだ。

エネーチケー解説の、槙野智章。

いいね~・・

言葉にチカラがあるし、変な「マスターベーション内容」など、皆無。

そして、サッカーの本質を突くような、素晴らしい語りを、聞かせてくれた。

その槙野智章が語る。

・・徐々に、ファジアーノが、ペースをアップしてきましたね~・・

・・逆に、ベガルタは、攻撃での、ボールがないところでのアクションの量と質が、受け身にダウンしはじめている・・

・・それでは、人とボールの動きを加速させられないし、試合ペースを、握りかえせない・・

うんうん、アグリーだね。

ところで、その槙野智章。

彼は、一時期、ドイツ、ブンデスリーガの雄、!.FC Koelnに所属していた。

その当時の、ケルンの会長は、その昔、わたしとボールを蹴った仲間だったんだよ。

ベルント・シュテーグマン・・

そのベルントと、槙野智章について話し合ったことがある。

・・マキノは、どんな選手だったんだい?・・

そんなベルントの質問に対して・・

・・彼は、サッカーの能力以外でも、とにかくアタマがいいし、パーソナリティーも、素晴らしい・・

・・彼が所属していた浦和レッズでも、チームの心理的な支柱っていうリーダー的な存在だったんだよ・・

そんな、楽しい語り合いがあったっけね。

あっと、ゲーム・・

全体的な、というか、局面的なサッカー内容は、まあ、互角といっていいよね。

それでも、戦術的な、そして勝負ベース的な「流れ」では、木山隆之ファジアーノに、「半日の長」があるかもしれない・・と感じていた。

もちろん、両チームともに、部分的に、前述したような、細かな「機能不全」は、出現する。

それでも、攻守ハードワークとリスクチャレンジという視点では、ものすごく微妙だけれど、やっばり、木山隆之のトコロに、軍配を挙げざるを得ないかな。

ここで、チト視点を変え・・

局面から局面に、激しく「動き」つづけるサッカーということで・・

フィジカル現象面(局面デュエルや、ボールがないところでのアクションの量と質など)における、微妙な「差異」のバックボーンも、考察するのは、面白い。

前述した、このゲームの「ルール」という人為的なモノだけじゃなく・・

選手それぞれのパーソナリティなどに代表される「心理・精神的バックボーン」・・

要は・・

そんな、とても魅力的で不可思議な「サッカー・ファクター」が、錯綜して、ぶつかり合い、絡み合っているという(心理的)バックボーンのことネ。

それには・・

主体性、攻撃性、協調性、自己犠牲ファクター、リーダーシップ・マインドなどなど、数え上げたら、きりがない。

ということで・・

イレギュラーするボールを足であつかうという不確実なファクターが山積みのサッカー・・

だから、そんな「心のファクター」が、フィジカル現象に与える影響は、計り知れないってなコトが言いたかった。

チト、回りくどかった!?

スミマセン・・

とにかく、最後に、その心理ベースで語りたかったのは・・

そう、木山隆之ファジアーノが、2点リードを奪ってからのベガルタの「熱量」が、微妙にダウンしていったという事実が、何を物語るのか・・という視点。

そんなコトを考えながら、世界をリードする(した)プロコーチ連中と、そんなテーマで、盛り上がったことを思いだしますよ。

あっと、とにかく・・

「J1昇格」という、素晴らしい「成果」をつかみ取った、木山隆之ファジアーノに対し、同じサッカー人として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。