2024_アジアカップ(4)・・人とボールの動きと「そのリズム」という基盤テーマ(その2)・・(サウジアラビアvsオマーン、2-1)

勝負強い、オマーン。

たしかに最後は、VARドラマによって逆転ゴールが認められ、惜敗を喫してしまったけれど・・

その、オマーンの「粘り強いサッカー」だけれど・・

それを観ながら、すぐに、一昨年のアジア最終予選で、森保一ジャパンが、ホームで、一敗地にまみれたゲームを思いだしていましたよ。

あっと、この試合(サウジ対オマーン)・・

たしかに、総合力じゃ、サウジアラビアに一日の長がある。

でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、うまく回せないサウジは、苦労していた。

そう、たしかに彼らは、「ボールは」動かせるけれど、それは、足許パスのオンパレードだったんだ。

このテーマについては、「The Core Column」で以前に発表した「このコラム」もご参照あれ。

要は、サウジの勝負(展開)パスが、簡単に、オマーンに「読まれ」まくっていたっちゅうコト。

そして、インターセプトや局面デュエルで、ボールを奪われまくっちゃう。

たしかに、何度かは、クロスからゴール機会を創りだしたけれど、彼らの本来のチカラからすれば、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実は、まさに機能不全ではあった。

そして最後は、個のドリブル勝負(まさにゴリ押し勝負)から同点ゴールをブチ込み、冒頭のように、セットプレーから逆転ゴールを奪って、辛くも、勝利を収めたっちゅう次第。

そんなゲームを観ながら・・

昨年末にサウジアラビアで行われたクラブワールドカップを制した、ペップ・グアルディオーラの「マンチェスター・シティ」に思いを馳せていた。

彼らのサッカーでは、たしかに、「人」とボールが、しっかりと動きつづけていたんだよ。

そして、レッズ戦コラムでも書いたように、美しく、ボールがないところで勝負を決めちゃう。

このテーマについては、、「The Core Column」で発表した「このコラム」もお読みください。

とにかく・・

総合力では、明白に「上」のサウジが、あんな感じで攻めあぐむシーンを観ながら・・

組織サッカーを「本物レベル」へ引き上げるのは難しい・・という現実に、思いを馳せたモノさ。

その意味で、森保一ジャパン・・

彼らが展開するサッカーの「内実」は、一味も、二味も、レベルが高いんだ。

優勝候補の、イラン、韓国、そしてサウジ(まあホストのカタールも!?)と比べても・・ね。

これからも、「人とボールの動き」、「ボールがないところでのアクションの量と質」、また「3人目、4人目のフリーランニング」ってなテーマで、アジアカップを追いかけますよ。

あっ・・

もちろん最後は、「ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション」というテーマに、行き着くっちゅうわけさ。

さて、明後日は、森保一ジャパンの再登場だ。