2023_ ルヴァン準決勝_2・・両チームがブチかましつづけた、攻守にわたる、究極の「主体性プレー」と、その姿勢を引き出した両プロコーチ(監督)に対し、心か らの敬意と感謝を込めた拍手をおくります・・(レッズvsマリノス、2-0)

アレクサンダー・ショルツ・・

彼のメンタルは、たしかに、あり得ないほどの(スピリチュアル!?)エネルギーを放散していた・・。

PKの2本目。

わたしは、彼が、迷っているに違いないと思っていた。

・・1本目と「同じ」右サイドを狙うか、それとも、得意な左サイドに打ち込むか・・

相手GKとの、まさに限界の「読みあい」。

そしてショルツは、意を決した。

試合後インタビューで、彼は、こんなニュアンスのコトを語っていた。

・・1本目は、自信があった・・

・・でも2本目では、少し考えたけれど、やっぱり得意なサイドに蹴ろうと決めた・・

・・もんろん、マリノスGK一森純が、そのサイドに飛ぶのは分かっていた(実際そのサイドへ飛び、あと指1本でシュートをはじき出せるトコロまで迫っていた!!)・・

・・だから、ギリギリを狙ったんだ・・

・・結局ポスト直撃になったわけだけれど、まあ、ツキにも恵まれたっちゅうコトだね・・

その言葉どおり、蹴られたボールは、ポスト内側をヒットし、ゴール内へ弾き飛んでいった。

ものすごい、ギリギリのサイコロジカル勝負シーンではあった。

その勝負は、忘れられない・・というか、自身の「体感」として、脳内バンクに溜めておこう。

ということで、ゲームだけれど・・

皆さんもご覧になった通り、リーグを代表する「強豪」同士の、ギリギリのせめぎ合いだった。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。

そんな、イーブンのせめぎ合いのなかで、レッズのゴールがオフサイドで取り消され、逆にマリノスが、バー直撃弾をブチかます。

フ~~ッ・・

とにかく・・

両チームともに、強烈な意識と意志に支えられた、攻守にわたる「極限の主体性プレー」をブチかましつづけるコトで、極限のエキサイティングマッチを演出したというコトだね。

こちらは、手に汗にぎりながらも、冷静に、局面勝負の内実や、ゲーム展開をベースに、勝負の行方を探っていたわけさ。

まあ、たしかに、ポゼッションとか、(枠内)シュートとかの「数字」では、ホームのレッズが優っていたわけだけれど・・

でも、実際の雌雄を決する本物ファクターの内容では、両チーム互角だったというのが、わたしの総体的な見立てなんだよ。

ということで、最後に・・

前半では、西村拓真、後半では、交替出場した宮市亮が、ブチかました、まさに決定的なシュート。

やっぱり、我らが、西川周作先生を、称賛し、感謝しなきゃいけない。

あっと、もう一つ・・

攻守にわたる、極限の主体性プレーというテーマだけれど・・

そのバックボーンにあった、両監督の、素晴らしい心理マネージメントも、高く評価しなきゃ。

何せ、両監督ともに・・

「最後は、選手たちの自由なイメージングに任せるしかない・・」という、不確実ファクターが満載のサッカーにおける究極メカニズムを、しっかりと理解しているワケだからね。

わたしの恩師でもあった、ドイツ史に残るレジェンドプロコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーが、いつも言っていた。

・・いいか、戦術論をひけらかすヤツらは、素人なんだ・・

・・優れた、本物のプロコーチとは・・

・・極限の攻守ハードワークとリスクチャレンジを、選手たち自身が、勇気をもって積極的&攻撃的に探しまくれるように、心理的にマネージできるヤツらのことなんだ・・

さて・・

残りのシーズンにおける、この両チームの活躍(日本サッカーへの貢献!)が、楽しみだね。