2023_J1_第27節・・サンフレッチェは、攻守にわたって、最高の主体性プレーを魅せつづけた・・その素晴らしい主体性にこそ、ミヒャエル・スキッベの、プロコーチとしての優れた仕事が凝縮されている・・(サンフレッチェvsヴィッセル、2-0)

わたしは、「まだ」ミヒャエル・スキッベとは話せていないのだけれど・・

彼のコーチングについて、聞くところによると・・

彼が、できる限り、選手たちの「主体性」を大事にするようなチーム作りをしているとか。

わたしが彼にインタビューをしたのは、いまから20年も前のハナシなのだが(日韓W杯後の、ドイツで行われた国際会議の場)・・

それから彼も、監督として数多くの修羅場をくぐり抜けてきたっちゅうコトなんだろうね。

20年前は、ルディー・フェラー監督の戦術ブレイン(もちろんコーチという肩書きね)として、かなりの存在感を魅せていたっけ。

そこでインタビューしたときは、かなり「戦術ロジック」ばかりを強調してたってな印象が、いまでも残っている。

へへっ・・

でも、そんな(血気盛んな若かりし頃の)ミヒャエルも、その後は、とても「有意義な体感」を積み重ねたっちゅうコトなんだろうね。

ということで・・

このゲームで取り上げたいテーマは、ミヒャエル広島サンフレッチェが魅せつづけた、攻守にわたる、優れた「主体性プレー」。

主体性プレー・・

その大事さについては、ドイツのレジェンドプロコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーから、個人的に、教えを請うたモノさ。

例のダミ声で・・

・・いいか、選手は、ロボットじゃないんだからな・・

・・ゲームがはじまったら、監督ができることは限られている・・

・・だからこそ、選手たちには、主体的に考え、ギリギリまで闘う姿勢を植えつけるんだ・・

とにかく・・

「この」ミヒャエル広島サンフレッチェは、ダゾン試合後インタビューでミヒャエルも語っていたように、本当に素晴らしいサッカーを披露した。

そう、極限の、攻守にわたる主体性プレーの積み重ね。

特に・・

2対0とリードして入った後半。

そこで彼らが魅せつづけた、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)は、得も言われぬほどの美しいハーモニーを奏でていた。

そのハーモニー・・

選手たち一人ひとりが、チームメイトに対して、深い信頼感を抱いているって感じる。

・・オレが、タテへ行ったら、アイツは、かならずカバーリングポジションに入ってくれる・・

・・オレが、ボール奪取勝負をブチかましたら(寄せたら!)、アイツは、必ず、背後をカバーしてくれるし、こぼれ球を拾ってくれる・・

・・等など。

いいね~~・・

相手は、大迫勇也、武藤嘉紀を擁する、「あの」強いヴィッセルだからね。

その彼らに、特に後半は、チャンスにつながるような流れを、まったく創りださせなかった。

それは、確実に、次の自信と確信レベルの深化へとつながる。

ミヒャエル・・

アンタは、ホントに良い仕事をしているよ。