2023_J1_第27節・・レッズが魅せた、三者三様のストライカーセット・・シーズン終盤の「ホンモノの優勝争い」を勝ち抜くための「武器」を手に入れた!?・・(レッズvsサンガ、0-0)
あっ、いった~~っ!!
そのとき、頓狂な声が出た。
そう、「あの」ホセ・カンテが、ミドル弾をブチかませるシチュエーションに入ったんだよ。
そして、打った。
でも・・
たぶん、サンガGKク・ソンユンは、ホセ・カンテの「才能ミドル弾」について、しっかりと学習していたんだろうね。
まあ、「うのシチュエーション」じゃ、ホセ・カンテも、左の上角を狙うしかなかったわけだけれど・・
GKク・ソンユンは、ホセ・カンテが狙うコースまで、しっかりとアタマに入っていたんでしょ。
見事なセービングで、ゴール左上角へ正確に飛んだ、カンテのシュートを弾き出した。
とにかく、「あの」シーンでは、誰もが、ホセ・カンテのゴールが「見えていた」と思うのさ。
そんな期待を抱かせる彼の才能は、前節コラムで書いたように、認めざるを得ない。
また、この試合での彼は、ラストパサーとしての才能も、垣間見せた。
前半では、関根貴大への、中距離ラスト浮き球パスを通しちゃったり。
後半88分には、ウラへ抜け出したブライアン・リンセンへのスルーパスを決めたり。
フムフム・・
それにしても、興味深かったネ~~・・
そう、レッズ、三者三様ストライカーのそろい踏み。
ホセ・カンテ、ブライアン・リンセン、そして興梠慎三。
ブライアン・リンセンは、ルヴァンカップでゴールを決めた流れに乗り、このゲームでも、猛禽類の眼で、シュートチャンスを狙いつづけていた。
背後へのうまいタイミングの抜け出しが目立っていたネ。
それでも、やっぱり、興梠慎三は、一つ、抜けている。
ポストプレーの巧みさ、効果的なラストパスの供給、そしてウラへの抜け出しとシュートの巧さなどなど、総合的なストライカー特性でね。
あっと、三人のそろい踏みというテーマだけれど・・
たしかに、強いレッズだから、どんな相手とでも、イニシアチブを握ってゲームを有利に運べる。
とはいっても、相手に「守り切られてしまう」コトも多い。
だから・・
このゲームの終盤で魅せつづけた、三者三様ストライカーの「そろい踏み」が醸しだした・・
レベルを超えた危険性に、群を抜く「ホンモノ感」が漂っていたって、頼もしさを感じたのさ。
そう、ヤツらなら、「いつかは」ゴールを決めてくれる・・ってな、期待感ね。
まあ、結局このゲームは引き分けてしまったけれど・・
それでも、まだ、優勝争いから脱落したわけじゃない。
とにかく、これからのシーズン終盤へ向けての「ホンモノの勝負」を勝ち抜くための、とても重要な「武器イメージ」を手に入れたように感じたのは、わたしだけじゃないはず。
何か、面白くなってきた。