2023_J1_第7節・・素晴らしく充実した、積極的&攻撃的サッカーを魅せていた横浜FCが、ここまで落ち込んでしまったプロセスに、大いに興味を惹かれた・・(マリノスvs横浜FC、5-0)
レビュー 「横浜FCね~~・・後半2分の初失点から、集中が途切れてしまったというかネ~~」
エネーチケー解説の、木村和司が、ゲーム総評を聞かれ、そんな玄人好みの内容を、ポツリと(ってな雰囲気で!?)語るんだよ。
その、短く、唐突な言い回しに、玄人の雰囲気が、あふれていたモノさ。
それに対して、私は・・
・・そう、まさに、その通りっ!!・・
・・ってな感じで、アグリーだった。
サスガに、木村和司だ・・
その後半2分の失点シーンだけれど・・
ペナリティーエリア付近で、ボールを蹴り出そうとした和田拓也が、マルコス・ジュニオールに、「チョンッ!!」とボールを奪われちゃったんだ。
そして、そのボールが、あろうことか、直接アンデルソン・ロペスの足許へ・・
マルコス・ジュニオールは、もちろん、「チョンッ!」の直後に、パス&ムーブで、決定的スペースへフルスプリント。
そこへ、アンデルソン・ロペスから、ダイレクトで、ラストパスが通されたっちゅう次第。
横浜FCの守備ブロックは、それで、万事休した。
ところで、その先制ゴール(失点)までの横浜FCだけれど・・
わたしは、監督の四方田修平が、ホントに、よい仕事をしているって感じていたんだよ。
それほど、「あの強い」ケヴィン横浜マリノスを、内容で、凌駕していたんだ。
ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても・・
こんな良いサッカーをするチームが、なんで、ランキングで「ボトム」なんだ・・??
でも・・
そんな疑問符は、その後のゲーム展開を観ながら、すぐに合点がいった。
そう、木村和司が言ったように、集中が、途切れちゃったんだよ。
もちろん、ボール奪取プロセス(守備)においてね。
その、集中の「途切れ」だけれど・・
まず、リードされたことで、チーム全体が攻め上がっていくよね。
でも・・
ボールを奪われた瞬間における、攻守の切り替えが、ほんのチョットだけ、鈍くなる。
また、前線からのチェイス&チェック(寄せ)の勢いにも、少しだけ、陰りが見えはじめる。
もちろん、局面デュエル、マーキングやカバーリングも甘くなる。
そして、もっとも集中力が問われる、最後の半歩というファクター。
最後の半歩・・
それは、ラストパスやクロス、そしてシュートを「ブロック」するだけじゃなく・・
相手の最終勝負に対する、「イメージング(読みや予測)」の内実をも、意味するんだ。
相手の最終勝負を止めるためには、その「最後の半歩イメージング」をベースにした、極限の能動アクションの内実が問われるんだよ。
・・どこが、最終勝負スボットになるか・・
・・相手は、ソコを、どのように攻略しようとしているか・・
・・相手の誰が、爆発ダッシュで、その決定的スペースを突こうとしているか・・
・・等など。
でも、一点を失ってからの横浜FCのボール奪取プロセス(守備)の内実は・・
徐々に、全てに「甘く」なっていったんだ。
マーキングやカバーリングの「間合い」が甘い・・
もちろん、チェイス&チェック(寄せ)も甘くなっていく・・
そんなだから、もちろん、局面デュエルでも、マリノスの後塵を拝しはじめる・・
そして、もっとも致命的なのが、「意識と意志パワー」のレベルの、ダウン症状なんだ。
最初のマリノスゴールの後から奪われた、4失点だけれど・・
読みや予測ベースで、忠実&ダイナミックに守備アクションに入っていたら(もちろん、ダイナミックに身体を投げ出してね!!)、少なくとも、そのうちの3点は、防げたと思う。
そう、横浜FCが、前半で魅せつづけた、積極的&攻撃的サッカーのようにね。
わたしは、彼らのゲーム内容を、すべてフォローしているわけじゃないけれど・・
現在の、良くない成績の背景には、そんな微妙な、プレー内容のダウンがあるように感じる。
だから、わたしは・・
今日の横浜FCのサッカーを観ながら、サッカーの根源メカニズムに思いを馳せたモノさ。
そう、不確実なサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」だってね。