2024_日本代表(WM最終予選)・・「世界」とも、互角に抗していける(!?)ハイレベルで、エキサイティングな勝負マッチだった・・堪能した・・(日本vsオーストラリア, 1-1)
両チームの、オウンゴールだけれど・・
その二つのケースは、まったく違う。
谷口彰悟の場合は、完璧に、相手のラストパスを「自分のモノ」にしていたんだよ。
でも、クリアしようとしたキックの「当たり所」が悪かった。
それに対してオーストラリアの「それ」は、まさに「追い込まれた」モノだったんだ。
オウンゴールにしたオーストラリア選手の後方からは、しっかりと上田綺世が走り込み、足を「振っていた」んだから。
まあ、そんな副次的な「現象の内実」については、取り敢えず、主張しておこうと思った。
ということで、ゲームのポイントを簡潔に・・
まず、全体的な印象から・・
とにかく、さすがにオーストラリア・・
というのが、強烈なインプレッションだった。
彼らが魅せつづけた集中力は、ハンパなかったんだよ。
もちろん、ボール奪取プロセス(守備)のコトね。
攻守の切り替え、チェイス&チェック(寄せ)、局面デュエル、マーキング&カバーリング、協力プレスの集散、そして、最後の半歩(読み)というファクター・・
それら全ての守備ファクターにおいて、彼らが魅せつづけた、最高集中力のディフェンスは、素晴らしいの一言だった。
特に・・
その集中力を、最後の最後まで、最高レベルに高揚させつづけた、彼らの「意識と意志ポテンシャル」には、同じサッカー人として、称賛しかない。
もちろん、オーストラリア守備陣は、森保一ジャパンに、何度も崩されかけた。
日本の才能たち・・
久保建英、堂安律、南野拓実、三笘薫(また交替した伊東純也、中村敬斗も!)といった、個の天賦の才が、組織(イメージシンクロ)プレーと、個の勝負プレーを、うまく「使い分け」るんだ。
そんな、クレバーなプロセスから繰り出される、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)には、特筆の「ポテンシャル」が備わっていた。
そう、そこで創りだされたチャンスは、そのすべてに、特別なコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されていたと感じられたんだ。
でも、オーストラリアの、意識と意志ポテンシャル(集中力)は、ハンパなかった・・
このゲームでの彼ら(まあ、トニー・ポポヴィッチ監督かな!?)は、日本の、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを、警戒していた。
だから日本は、そう簡単には、コンビネーションを機能させられない。
ボールがないところでのアクションの量と質にしても、相手のマーキング&カバーリングが、あまりにも忠実で、ダイナミックだったことで、かなり、無力化されていた。
その意味で、この勝負マッチは、森保一ジャパンにとっても、とても意義深い、学習機会だった!?
そして、そんなふうに、「組織」が抑えられ気味だったからこそ・・
そう、個のドリブル勝負が、活かされたっちゅうわけだ。
三笘薫、久保建英、交替した伊東純也、中村敬斗がブチかました、個の勝負(突破ドリブルやタメなど)は、見応えだけじゃなく、高い実効コンテンツに、あふれていた。
まあ、久保建英の場合は、仕掛けのドリブルからのタメ、そこからの必殺ラストパスやクロスも、ものすごく危険な武器になっていたよね。
そんなだったからこそ・・
わたしは、オーストラリアが魅せつづけた、ものすごくハイレベルな、ボール奪取プロセス(守備)に、称賛と感謝の拍手を、おくっていたんだよ。
彼らは、とにかく最後の最後まで、忠実で、ダイナミックだった。
決して、ワンアクションで、足を止めたりせず、常に、次、その次をイメージしながら、全力で、ボール奪取プロセス(守備)をつづけていたんだ。
だからこそ、一発の「落とし」で、置き去りにされるコトなど、まったくなかった。
そんなオーストラリア代表は、森保一と、サンフレッチェでプレーしてコトがある、トニー・ポポヴィッチが、前節の中国戦から、代表の指揮を執ることになった。
そして、その初戦を勝ち切り、今日も、彼らにとっては、まさに難敵の森保一ジャパンに対して、ギリギリの「意志の闘い」を披露し、相手ホームでの引き分けを、勝ちとった。
立派なものだ。
ということで、わたしは、オーストラリアにも(!?)、シンパシーを感じていたんだよ。
とにかく・・
ものすごく(世界とも抗していける!?)ハイレベルな、面白い勝負マッチではあった。