2024_J1_第25節・・相手は、「あの」強いミヒャエル広島サンフレッチェ・・だからこそ、そこで城福浩ヴェルディが魅せた、立派なサッカーには、とても貴重な、普遍的コノテーション(言外に含蓄する意味)が、内包されていた・・(ヴェルディvsサンフレッチェ、0-1)

レビュー

城福浩ヴェルディにとって、内容的に、とても、とても残念な結果になった。

ところで、その城福浩ヴェルディ・・

彼らは、ホントによくなっている。

まさに、サッカーの「王道」をいく、進化&深化のベクトルじゃ、ないか。

サッカーでは、ゲーム展開が、瞬間的に、白から黒へ、黒から白へってな具合に、大きく変わる。

イレギュラーするボールを足で扱うサッカーだから、当たり前の「メカニズム」なんだよ。

だからこそ選手たちは・・

それぞれの状況で、記憶タンクに溜めている「体感イメージング」を駆使し、自分が最良と思ったプレーを、勇気をもって、実行していくんだ。

それこそが、クリエイティビティ(創造性)の大原則だし、そこでの勇気あるリスクチャレンジこそが、進化&深化の、絶対ベースなんだよ。

そうそう・・

このゲームは、雷雨のために、1時間半も、中断したんだっけ。

だから、そのあいだ、セレッソ対ゼルビアを、観ていた。

そして、思った。

・・たしかに、ゼルビアは、その戦術的な徹底度に、脂が乗りはじめている・・

・・ボール奪取プロセス(守備)での、忠実&ダイナミックな、チェイス&チェック(寄せ)・・

・・そしてボールを奪い返したら、安全&安定な足許パスをつなぎながら、最終勝負のカタチに、もっていく・・

・・そう、一発勝負のクロスや、放り込み・・

・・そして彼らは、そこでの「こぼれ球」を、ものすごい集中力で、狙いつづける・・

たしかに、そのやり方(戦術的な考え方)では・・

ボールを奪い返せる可能性をアップさせられるだろうし・・

また、シュートチャンス(ゴール機会)を創りだせる確率だって、比較的高いだろうな。

でもサ・・

そんな徹底(戦術)サッカーで、選手たちのクリエイティビティ能力がアップするかといったら、大きな疑問符がつく。

わたしは・・

・・「変化こそ常態」という、哲学の絶対ベースが示唆しているように・・

・・The only constant since time began is “change”ね・・

・・サッカーでは、攻守にわたって、いかに、「変化」に対応できるか・・

・・また、いかに、相手のイメージングのウラを突く「変化」を、創りだせるか・・

・・そんな発想こそが、サッカーコーチングの大原則だと思っているんだよ。

そこでは・・

決して、選手たちを(そのイメージングを!)、あるカタチに押し込めちゃいけない。

そう、選手たちは、人間であり、ロボットじゃないんだ。

そして、もう一つ・・

もし選手たちが、サッカーの大原則である、「自由」を制限されたら、それは、確実に、彼らの可能性(前向きな意識と意志ポテンシャル!)を逆流させちゃうんだ。

もちろん、そんな「自由」を謳歌できるためには・・

選手たちの「意識と意志ポテンシャル!」を、最高レベルへ引き上げなきゃいけない。

そして、多くの場合、選手たちの「意識と意志ポテンシャル!」を、高めていくプロセスが、理想的に進められず、うまく勝ち点を積み重ねられないままに、失速しちゃう。

だからこそ・・

そう、徹底(戦術)サッカー的な「やり方」と・・

リスクチャレンジ因子を内包する「やり方」・・

それらを、うまく使い分けるというのが、長いシーズンを闘ううえでの、プロコーチのミッションなんだろうね。

それでも・・

将来へむけた「進化&深化」を、効果的に推し進めていくための唯一の「やり方」が・・

リスクチャレンジ溢れる、積極的&攻撃的サッカーであるという事実は、誰にも変えられない。

そう、このゲームで、城福浩ヴェルディが、魅せつづけたようにね。

相手は、「あの」素晴らしいサッカー内容の、ミヒャエル広島サンフレッチェだったから・・

そこで魅せた、立派なサッカーには、ものすごく貴重な、普遍的コノテーション(言外に含蓄する意味)が、内包されているっちゅうわけだ。