2023_J2_第22節・・城福浩ヴェルディは、素晴らしい主体性サッカーを魅せた・・やっている選手たちにとっても、この上ない喜びが、そこにはあるでしょ・・(山形vsヴェルディ、0-2)
優れたプロコーチ、渡邉晋に率いられたモンテディオ山形・・
うまくまとまっている、強いチームだ。
15節以来7試合ぶりの黒星というのも、うなづける。
そんな強いモンテディオ山形に対して、城福浩ヴェルディは、とても「バランスの執れた」サッカーを魅せつづけた。
バランス・・
「行き」過ぎずに、しっかりと連動するボール奪取プロセス(守備)を絶対ベースにする。
そこでは、チェイス&チェック(寄せ)という「連動スイッチ」を入れるタイミングがいいし、そこに連動するチームメイトたちも、とても覚醒している。
意識と意志パワーと、次、その次のアクションを導くイメージングが、とてもうまくバランスしているって感じるよ。
また、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、人とボールの動きの「リズム」が、とても流麗なバランスを魅せてくれるんだ。
だからこそ、覚醒したチームメイトたちは、常に、走り込むスペースを探しつづける。
だからこそ、チャンスを見出した誰もが、個の勝負(ドリブル突破)をブチかませる。
彼らは、パスによる切り崩しだけじゃなく、勝負ドリブルでの切り裂きも、常にイメージングのコンテンツに加えているんだ。
そんな城福浩ヴェルディだけれど、そこに、ケガから戻ってきた主力が加わった。
たしかに、まだ最高潮とは言えないまでも、わたしは、「あの」齋藤功佑が戻ってきたことに、ホッと胸をなで下ろしていた。
たしかに、ボール奪取プロセス(守備)での寄せの勢いはまだまだ(・・いや、彼のインテリジェンスからすれば、とてもバランスが執れている寄せ!?・・さて~~っ・・)。
それでも、決定的な仕事の内容は、目立ちに目立っていた。
なんたって、ワンゴールに、ワンアシストだからね。
そう、彼は、この日のヴェルディの全てのゴールに絡んだんだよ。
また・・
中盤から前線へかけて躍動しまくる新人(!?)たちのパフォーマンスも、高みで安定しはじめているじゃないか。
まず何といっても、稲見哲行。
彼の、攻守にわたる「主体性プレー」は秀逸だよ。
「それ」は、これまで攻守にわたって培ってきた「体感」を、瞬間、瞬間における自身のイメージングと結びつける「爆発プレー」。
稲見哲行を観ていると、喜びに溢れているって感じるから、こちらも嬉しくなってくる。
また、左サイドの突貫小僧、北島祐二。
外連味のない仕掛けは、観ていて、惹きこまれちゃうよ。
またゴールゲッターの山田剛綺も、どんどん進化&深化しつづけているって感じる。
そこに、河村慶人とか、天才的な突貫小僧、甲田英將、また、左サイドの仕事人、加藤蓮といった、優れたメンバーも控えているんだから頼もしい。
いいネ~~・・
最後に・・
後半32分に、齋藤功佑に代わってグラウンドに登場した、佐川洸介。
わたしは、決して「前言」は、撤回しないよ。
でも・・
そう、やっぱり、自分を見つめ直し、カラを突き破る「ブレイクスルー」のキッカケを魅せつけてくれる「問題児」を観るのは、嬉しい限りじゃ、ありませんか。
そう、「あの」佐川洸介が、この試合では、しっかりと「爆発」しつづけたんだ。
爆発・・
要は、意識と意志パワーが炸裂するような、攻守にわたる全力スプリント。
特にボール奪取プロセス(守備)でのチェイス&チェック(寄せ)の爆発は、大事。
爆発があるということは、チームメイトたちに、しっかりと「意識と意志パワー」をもって、自分がイメージングする「目標」へ突き進んでいるコトの証左だからネ。
そこではじめて、チームメイトたちから、本当の意味で「認められる」んだよ。
もちろん、そんなブレイクスルーの背景に、優れた戦術&心理マネージャー、城福浩がいるっちゅうわけさ。
城福浩ヴェルディ・・
まさに美しい、質実剛健サッカーの体現へ向けて、精進をつづけている。
それって、やっている選手たちにとっても(佐川洸介も含めてね!!)、この上なく楽しいプロセスに違いないでしょ。