2024_アジアカップ(1)・・「組織サッカーの地固め」が充実していなければ、「個によるシナジー」は機能させられない・・(カタールvsレバノン, 3-0)
さて、アジアカップがはじまった。
その開幕戦・・
ホスト国のカタールが、「3-0」という大勝を収めたけれど・・
わたしは、そのサッカーを観ながら、こんなコトに、思考をめぐらせていた。
・・たしかに、両チームともに、ボール奪取プロセス(守備)での局面デュエルは、強い・・
・・でもサ~、それが目立つのは、両チームともに、「組織的」に、スペースを攻略できていないからだろ!?・・
・・そう、両チームともに、「個の勝負」や、「一発タテパス」によるスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)が目立つんだ・・
・・スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、やっぱり、そのファウンデーション(事前準備)が大事なんだよ・・
・・そこで、相手ディフェンスの「バランス」を崩しておけば、より効果的にスペースを攻略できる・・
・・だからこそ、そのファウンデーションで、しっかりと人とボールを「動かしておくこと」こそが、メインテーマにならなきゃいけない・・
・・でも・・
・・そう、両チームともに、肝心の、「人とボールの動き」がニブい・・
・・そして、「一発勝負」ばかりをブチかまそうとする・・
・・それじゃ、個人の「局面勝負」以外で、(世界エキスパートたちの!?)心を揺さぶるようなスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)が出てこないのも道理・・
・・それでもカタールは、最後は、「一発のチャンスメイク」でゴールを奪っちゃう・・
・・わたしは、すぐに、2019年、UAEアジアカップの「決勝コラム」を読み返していたよ・・
・・当時の主要メンバーは、ほとんど残っている・・
・・でも、やっているサッカーに、大きな進歩は感じられない(当時の監督サンチェスは良い仕事をしたとは思うけれど・・サ)・・
・・だから、カタールWMの開幕戦コラムも、読み返していた・・
・・そう、開幕戦に登場する「開催国」が、ワールドカップ史上はじめて、一敗地にまみれてしまったカタール対エクアドル戦ね・・
・・そのカタール・・
・・たしかに「個の能力」は、高い・・
・・でも、「それ」が、組織として、しっかりと「シナジー」を醸(かも)し出せていない・・
・・そりゃ、ヤツらがブチ込んだゴールには、三つとも、素晴らしいモノはあったけれど、さ・・
・・そんなゲームを観ながら・・
・・やっぱり、フットボールネーションの「奥深い伝統コンテンツ」に追い付くには、まだまだ時間がかかるんだな~・・
・・そう、近道なんて、ないんだよ・・
・・地道に、地道に、「王道プロセス」を積み重ねていくしかないんだ・・
・・「個」は買ってこられるだろうけれど・・
・・「組織」は、そのフィロソフィーも含めて、しっかりと「地固め」しなきゃいけない・・
・・そして、「それ」が機能してはじめて、「個」も「シナジー」を生み出せるんだ・・
・・そう、これまでの日本サッカーが示したようにね・・
・・なんて・・
・・このゲームを観ながら、そんな普遍的テーマが、アタマを駆けめぐったモノさ・・
さて、2024アジアカップが始まった。