2023_U23代表(親善)・・素晴らしいサッカーを魅せてくれた大岩剛ジャパンに対して、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります・・(日本vsアルゼンチン, 5-2)
このゲーム・・
そこには、ゲームが経過するなかに、三つのフェーズ(流れの段階!?)があった。
一つは、前半。
大岩剛ジャパンは、完璧に、「あの」アルゼンチンを、内容で、凌駕した。
ただ、後半がはじまって20分が経過するあたりまでは、アルゼンチンが強さを魅せる。
彼らは、後半の立ち上がりからリキを入れ、逆転のフリーキックを決めただけじゃなく、その後も、ゲームのイニシアチブを握り、つづけたんだ。
でも、その20分が経過してからは・・
そう、とても効果的な選手交代によって、大岩剛ジャパンが、「再び」イニシアチブを握り直し、そして、素晴らしいゴールラッシュで、しっかりと結果も出した。
そんな、かなり「揺動」が大きかった、ゲームのなかでの、三つのフェーズ(流れの段階!?)。
ということで、最初のテーマだけれど・・
そう、ゲームの流れの「揺動」を、つかさどったバックボーン。
それは、言わずもがなの、ボール奪取プロセス(守備)の内実だった。
それでも、まず、こんなハナシから始めようかな・・
やっぱりサ~・・
そうなんだよ、オレッち、60年以上もサッカーに関わっているわけだから・・
世界サッカーの歴史における「大きな流れ」に乗っている(押し流されている!?)んだ。
要は・・
恥ずかしながら、「名前やイメージ」からの心理エフェクト(影響)が大きいっちゅうコト。
そう・・
この、アルゼンチンU23オリンピック代表の監督さんは、「あの」ハビエル・マスチェラーノなんだ。
世界トップカントリーの一つ、アルゼンチンの歴史でも、かなり頂点に君臨する、レジェンド。
そりゃ、観戦するコチラが、「構え」ちゃうのも道理っちゅうわけさ。
というわけで、すこし緊張気味にゲームを観はじめたわけだけれど・・
そこで・・
「アレッ・・!?」ってな感性に、アタマが占拠されちゃう。
・・えっ!?・・
・・オレたちの若手代表は、完璧に、ゲームのイニシアチブを握っているじゃないか・・
・・フィジカル、テクニカル、タクティカル、サイコロジカル(まあゴッデスドラマもあるけれど)・・
・・そんなサッカーを形作るファクター全般で、大岩剛ジャパンが主導権を握りつづける・・
・・そんな展開を観ながら、国名や名前に「気圧されていた」ことを、恥じ入ったりして・・
・・へへっ・・
そして私は、日本が握るイニシアチブのバックボーンについて思いを巡らせるわけさ。
言うまでもなく、それは、ボール奪取プロセス(守備)の内実。
そして、そこで目立っていたのは、イメージングというファクター。
このところ筆者は、「最後の半歩というファクター」という表現を使っているけれど、想像力と創造力が集約される予測能力を表す「イメージング」のコトね。
その視座でも、我らが若武者たちは、完全に、アルゼンチンを凌駕していたんだよ。
素早く効果的な攻守の切り替えだけじゃなく、チェイス&チェック(寄せ)、激しくフェアな局面デュエル、マーキング&カバーリング、そして前述したイメージング(最後の半歩ファクター)でも。
そんなファクター全てで、「あの」アルゼンチンを上回っていたんだ。
そして・・
そう、だからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、より積極的&攻撃的に、「人」をつぎ込めたわけさ。
いや、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に「人数を掛けていく」という現象は・・
選手たち自身が、積極的&攻撃的に、サポートに上がっていった結果という見方の方が、正しい。
だからこそ・・
そう、美しい、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、冴えわたる。
そして、だからこそ、3人目、4人目のフリーランニングも、「はまり」まくる。
「あの」アルゼンチンも、顔色なし。
それは、まさに、攻守にわたる、スーパーな「主体性プレー」のオンパレードだった。
監督の大岩剛は、とても良い仕事をしている。
まあ、もちろん・・
アルゼンチンも、局面では、いまでも世界トップであるという事実を思いださせてくれる。
でも・・
そう、その多くが、局面での「個のプレー」なんだ。
たとえば、テレ朝で解説していた松木安太郎が言っていた、10番の、チアゴ・アルマダね。
多くのシーンで、彼のトコロで、人とボールの動きが停滞してしまった。
それに対して、大岩剛ジャパン・・
彼らは、まさに、「組織」と「個」が、ものすごく高質にバランスしつづけていたんだよ。
誉めすぎだろうか??
いや、「このゲーム」での両チームの「有意差」については、選手たち自身が、グラウンド上で体感していたに違いない。
そして、その体感(経験)が、着実に、「次の勝負」につながっていく。
昔の代表マッチでは、相手の「名前・顔・イメージ」に圧倒され、まったく持てるチカラを発揮できないシーンが、つづいていた時代もあった。
もちろん私自身も、ドイツ留学時代は、まさに「手足が縮こまって」プレーしたモノさ。
ということで、この60年以上の「経験と体感の積み重ね」からも、言える。
そう・・
不確実なファクターがテンコ盛りのサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」だってね。
あっ、語りすぎ・・
スミマセン・・
とにかく、素晴らしいサッカーを魅せてくれた大岩剛ジャパンに対して、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。