2023_日本代表(親善マッチ)・・コラム、その3・・森保一が操るチームマネージメントの神髄!?・・(ドイツvs日本, 1-4)
まず・・
森保一ジャパンがイメージングする、ボール奪取プロセス(守備)の大枠の変化について。
そう、W杯のときと、このゲームじゃ、最終ラインの「高さ」が、まったく違ったんだよ。
当時とは、少なくとも10から15メートルは、最終ラインが高かったんだ。
その意図・・
なるべく高い位置で、積極的&攻撃的にボールを奪い返し、ショートカウンターをブチかまそうってなコトなんだろうね。
また、中盤をタイトに(コンパクト)にすることで、「器用」な日本人に、有利に働く(かもしれない!?)ってなイメージングもあったでしょ。
そして実際・・
中盤のスペースのなさ(コンパクトさ)は、レベルを超えていたけれど、日本の強者どもは、しっかりとボールをキープし、スペースを攻略できていた。
また、もう一つ・・
そんな積極的&攻撃的サッカーが、うまく機能したのも、最前線からの、ボール奪取プロセス(守備)への参加が、効果的だったという事実も、無視しちゃいけない。
そう、両サイドハーフだけじゃなく、上田綺世、鎌田大地も含めて、しっかりと守備に走り回っていたんだよ。
とにかく・・
ボールを奪い返した後の、ドイツの「激しい集中ディフェンス」に対しても、まったく焦らず、落ち着いてボールをコントロールし、次へ展開できていた森保一ジャパンを、頼もしく思ったモノさ。
でも森保一は、そのように、とてもうまく機能していた(前半の)フォーバックを、後半になって、スリーバックに変更したんだ。
えっ!?
そのときの、素直な「情緒」だった。
そこで、ハタと考えたわけさ。
・・そうか~~・・
・・たぶん森保一は、リードされたドイツが、後半は、ガンガン攻め立ててくると考え、ボール奪取プロセス(守備)を強化することで、よりドイツの重心を「前」へ引き出そうとした!?・・
・・そう、自分たちの最終ラインが高いこともあって、またドイツが、ガンガン前へくるだろうから、ショートカウンターの可能性が、大きくアップする!?・・
・・そんな、感覚的なアイデア、ね。
あっ、もちろんロジカルではあるけれど、最後のところは、やっぱり「エイヤッ!!」の感性だから。
ということで・・
伊藤洋輝を「中」に入れ、三笘薫をウイングバックに据える、スリーバック・・
そのスリーバックだけれど・・
ボール奪取プロセス(守備)に入ったときは、中央を固める、ファイブバック傾向になっていく。
そう、守備ブロックの強化というニュアンスね。
逆に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の基本アイデアは、より、サイドゾーンを活用するっちゅうイメージね。
そう、(同じサイドの!)サイドハーフとウイングバックの、活発な「タテのポジションチェンジ」を機能させることで、仕掛けプロセスに対する「変化」を創りだすっちゅうコトね。
もちろん、中盤でのボール奪取プロセス(守備)も、より「厚く」なるわけで、前述したように、ショートカウンターのチャンスも、増えるはず。
でも・・
そう、後半の立ち上がりは、理想的な機能性(期待)とは、かなり「外れて」いたと感じた。
守備は、まあまあ機能していたけれど、次の、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、左サイドが「薄い」って感じられたんだ。
三笘薫が、ウイングバックに入っているからね。
でも、その「前のスペース」が、薄い。
「そこ」へ張り出すことが期待された鎌田大地が、うまく機能していなかったんだよ。
そう、鎌田大地のポジショニングイメージの骨子は、やっぱりセンターゾーン(トップ下!?)でのチャンスメイクなんだろうね。
そんなコトもあって・・
左サイドでは、スリーバックの伊藤洋輝が、「サイドバック」も兼任するようなカタチで、三笘薫を、前線の左サイドハーフへ「送り出す」ようなコトもあった。
そんな、こんなで・・
徐々に、ドイツの主導権の「内実」もアップしていくんだ。
彼らのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に、勢いが乗りはじめたんだよ。
そんなゲーム展開を観ながら・・
・・たしかに、選手たちの、優れた「ポリヴァレント性」は確認できたけれど・・
・・やっぱり(心理・精神的には!?)中途半端かな~・・
・・などと、疑問符もアタマをよぎっていたモノさ。
そして、そのような錯綜した(!?)プロセスを経て、森保一が、(数分前から準備していた!?)選手交代を敢行するわけだ。
鎌田大地の代わりに、センターバックの谷口彰悟を入れたんだ。
ワントップの上田綺世も、何らかのトラブルがあって(!?)で、浅野拓磨と交替した。
そのことで、再び伊藤洋輝が、左のウイングバックへ移動し、三笘薫が、最初の左サイドハーフを埋めることになった。
そして、その変更で、全体的な「機能性」がアップすることになる。
そう、そこまでの、ボール奪取プロセス(守備)での(ある意味!?)不安定な雰囲気が払拭されはじめたんだよ。
そして、チェイス&チェック(寄せ)と、次のマーキング&カバーリングの「リンキング」が拡充され、全体的な、ボール奪取プロセス(守備)の雰囲気も、より活性化しはじめるっちゅうわけだ。
逆に、ドイツのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)のアイデアは、どんどん枯渇していく。
足が止まり気味になって、心理的な悪魔のサイクルに取っ捕まりはじめたコトは言うまでもない。
そして、この試合のクライマックスへと、ゲーム(勝負)展開が、粛々と、進行していった。
久保建英の登場と、必殺カウンター等も含む「つづき」は、後ほど(明日!?)・・
あっ、と・・
そこじゃ、ドイツは、ホントは強いんだよ・・っちゅうテーマにも、少し触れようかな。
へへっ・・